「押印」おういん?簡単なのに読み間違える漢字10選(後編)
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簡単なのに読み間違いをしやすい言葉を集めました。さっとチェックしてみましょう。後編です。
6・極彩色
読み間違いの例
ごくさいしょく
正しい読み
ごくさいしき
意味
極めて濃厚な色彩。転じて、派手でけばけばしい色どり。厚化粧にもいう。
例
話題のデザイナーは極彩色(ごくさいしき)の衣装を身にまとっていた。
説明
「彩色(さいしょく)」という言葉があるので、間違える人もいるようですが「彩色」も「さいしき」と読みます。
7・五月雨
読み間違いの例
さつきあめ
正しい読み
さみだれ
意味
陰暦五月頃に降る長雨。また、その時期。つゆ。
例
五月雨(さみだれ)の季節になりました。
説明
「五月」には特別な読み方をする熟語があります。
五月……さつき
五月雨……さみだれ
五月晴れ……さつきばれ
五月蠅い……うるさい
「意味」のところにもありますが、五月雨は陰暦五月頃の雨ですから、今の六月、そう、梅雨のことです。同様に「五月晴れ」は六月の晴れ、梅雨の晴れ間を指しますので、五月に「今日はすがすがしい五月晴れだね」というのは誤りです。
「ご利益」の読みは「ごりえき」じゃないですよ。答えは…
8・御利益
読み間違いの例
ごりえき
正しい読み
ごりやく
意味
利益(りやく)の尊敬語。神仏が衆生(しゅじょう)に与える利益(りやく)
例
御利益(ごりやく)のあるお札をお土産にいただいた。
説明
利益(りえき)という言葉があります。こちらは利得のことですね。「御」がついたら意味が変わります。神仏が私たちにくださるもの。読み方も「りえき」ではなく「りやく」となります。
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9・雰囲気
読み間違いの例
ふいんき
正しい読み
ふんいき
意味
その場面またはそこにいる人たちの間にある一般的な気分・空気。周囲にある、或る感じ。ムード。
例
雰囲気の良いレストランですね。
説明
漢字をそのまま読めば間違いはないのですが、言いやすさから「ふいんき」と読む人も多いようです。また「囲」の字を「因」と間違えているという説も以前NHKで紹介されていました。
10・柔和
読み間違いの例
じゅうわ
正しい読み
にゅうわ
意味
性質・態度がやさしくおとなしいこと。
例
柔和(にゅうわ)な目をしている女性。
説明
「柔」は「柔道(じゅうどう)」や「柔軟剤(じゅうなんざい)」の「柔(じゅう)」なのでそう読む人が多いのでしょう。しかし「にゅう」とも読む漢字で「柔和」の場合は「にゅう」と読みます。
みなさん、どうですか?読み間違いというものは、誰にでもあることです。間違っていたものは、この機会にしっかりと覚え直すチャンスですね。
この記事は2019年5月に初回配信されました