米倉涼子「引退することを覚悟した」過酷な闘病生活明かす

【モデルプレス=2024/06/14】女優の米倉涼子が、14日に放送のNHK総合『あさイチ』(毎週月~金曜あさ8時15分~)に出演。難病の治療を経ての現在を語った。

◆米倉涼子、脳脊髄液減少症の発症は「CHICAGO」練習中

2019年に脳脊髄液減少症を発症した米倉。真っすぐ歩けない、立ち上がれない、エスカレーターを逆走しているような感覚などのほか「自分がどこにいるか分かんなくなってとか、頭痛とか。座っていることすらできなくなった」となど様々な症状があったのだという。発症時はちょうど、2022年に出演を予定していたブロードウェイミュージカル『CHICAGO』の練習中。2012年のブロードウェイデビューに引き続き2度目のブロードウェイ出演が決定しており「私の人生にとって夢であり、目標であり、もう全て」という想い入れのある舞台だが、「練習してても1曲終わると立ち上がれない」ところから体調不良が始まったという。

当初は「この作品が好きじゃなくなってきたのかな」と気持ちから来るものだとも思ったと米倉。ところが「走るとかじゃなくてまっすぐ歩けなくて…壁に手をついて歩いたりとかするようになって」と急速に症状は悪化し、最終的に検査から脳脊髄液減少症と判明したのだという。それでも、現地の病院に通院しながら「ちょっと薬を飲んで、ちょっと休んででも振り切っちゃった」と練習を続けてしまったと告白。ブロードウェイ舞台の仲間たちとのいい思い出が作れたと口にしながらも「休んでいれば、今に至らなかったのかなって思ったりもします」とも吐露した。

◆米倉涼子「ドクターX」撮影は「辛かった」

2022年に出演予定だった同舞台はドクターストップにより降板となったが、米倉は自身が出るはずだった舞台を観るためニューヨークへ渡米。仲間たちに囲まれた笑顔の写真も公開されたが、実はこの時「鉄の棒みたいに体が曲がらない」急性腰痛症も同時に発症。寝たきりの状態で飛行機に乗り、座ることができないため立ったまま「この悔しい思いをちゃんと目に焼き付けておかないといけない」と万感の思いで舞台を見たと回顧した。

脳脊髄液減少症は、脊髄から脳の周りへと通っている脊髄液が漏れてしまうことで様々な症状を引き起こす難病。治療を続けていたものの「明かりが受け入れられない」と光に敏感になることや、テレビ朝日系人気ドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』では手術シーンなどで下を向く場面が多く「余計に辛かった」とも吐露した。

◆米倉涼子「引退することを覚悟した」

また、昨年自身に合った治療をしてくれる専門医と出会い「今年の5月くらいから急に元気になった」と笑顔を見せた一方で「治療を受けてから1ヵ月間寝たきり」の時もあったと米倉。「そしたら今度歩けなくなっちゃって。声の音量も出ないし滑舌も悪いし目も開かないし…」と杖をつきながら撮影入りする状況もあったのだとか。「自分の思う通りに体は動かないのに、やっぱり期待されてることって元気なパワフルな女性の役が多いので、そういうものに自分のメンタルとかフィジカルな部分とかが答えられないから…。後はもうケアしてもらいながら撮影を進めていくって言うことにもう本当に申し訳なくって」と「引退することを覚悟した」時期もあったとしみじみと振り返った。(modelpress編集部)

情報:NHK

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2024/6/14 15:56

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