恋愛で「試し行動」をしてはいけない。知ってはいるけどなんでダメなの?
ミカコちゃん:「ねぇねぇイシジマ、AM読者様の中で一番、試し行動せずにはいられない女性って誰?」
担当編集I嬢:「昔のドラマも『あの公園であなたが来るまで待ってる!』とかありましたよね」
試し行動って本来は、小さな子どもの特徴的行動として用いられる表現なんですよね。公共の場で騒いだり、家の壁にラクガキをしたり、食べ物を残したり……そういった「大人を困らせる行動」をとることで、果たして大人がどこまで許容してくれるかを試すことを指します。その先には、「悪いことをしてもパパやママは自分を嫌いになったりしないよね?」と、確認をとる目的があるのでしょう。
しかし最近では、「試し行動」という表現が小さな子どもだけでなく、大人の恋愛においても用いられるようになってきました。うーむ、これって現代人の子ども返りが起きているってことなのでしょうか?
恋愛における試し行動といえば
代表的な「大人の恋愛における試し行動」を挙げるなら、代表的なのは何と言ってもLINEの既読や返信を意図的に遅らせる行為でしょうか。ほか、ちょっとしたケンカで「もういい、別れる!」と極論に走ってみるとか。明確な理由も無いのに不機嫌をぶつけてみるとか。
例を挙げていくとキリがないのでこれくらいにして、ただ一つ確実なのは「試し行動はよろしくない」が世間的一般論だということ。ネット情報や恋愛ハウツーを見ていても、「試し行動で恋が上手くいく」なんて書かれてある記事は皆無です。大抵は、「試し行動はよろしくないので絶対ダメ!」と記されていますよね。
なぁぜなぁぜ? だってさ、ユニクロ等の服屋へ行けば買う前に「試着」ができますよね。クルマの購入時だって、試乗の機会が与えられます。保護猫ちゃんの譲渡でも、トライアル期間が設けられています。転職活動だって、「最初の1~3ヶ月くらいは試用期間」って会社がほとんどですよね。つまり、世の中には「正当化されたお試し」が多数存在しているのです。だのに何故、恋愛における試し行動だけはタブーとされているのでしょうか……。
恋愛で試し行動をしてはいけない理由
今こそ全ての日本国民に問います。
なぜ試し行動をやっちゃダメなのでしょうか?
そんなことも知らずに、やれ「立川志の輔師匠が司会していた『ためしてガッテン』けっこう好きだあったなぁ」とか「彼氏も、私が試し行動した際には『ガッテン、ガッテン』ってボタンを連打してくれたら良いのに」などと言っている日本人のなんと多いことか。
しかしミカコちゃんは知っています。恋愛において試し行動がダメと言われている理由とは……!?
「生命の危機を感じさせちゃうから」です。
俺は死ぬかもしれない…
生命の危機と言っても、「包丁で刺されるかも」系ではありません。さすがに試し行動で包丁を持ち出す女性はいないでしょうから。生命の危機とは、killのほうじゃなくて、自然死のほう。いや、衰弱死と言ったほうが的を射ているかもしれません。
なかなか既読が付かなかったり、既読が付いても返信が来なかったり、急に不機嫌になられたり、「別れる!」と大騒ぎされたり……。これらの行動を起こされると、男性側はヒヤヒヤします。ヒヤヒヤすると、心臓の鼓動が早まります。そして、「心臓がバクバクするぞ」「もしかしたら俺、死ぬかもしれない」と生命の危機を感じるのです。
命は大事ですからね! 試し行動をされることによって心臓が衰弱して死ぬくらいだったら、どれだけ愛しいカノジョだとしても、男性は別れを決断するでしょう。愛する女性との別れは辛いですが、それでも死ぬよりはマシですから。
ゆえに生半可な気持ちで試し行動をしてはダメなのです。「別れる!」に対し、「俺も別れたほうがいいと思う」なーんて、望んでもいない展開に繋がるだけですから。
「言霊」の影響もあるかも?
そういえば「言霊」って言葉もございます。字面からはスピっぽい匂いがプンプンしますけど、ウィ〇ペディアには「良い言葉を発すると良いことが起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こる」と記されています。つまり、試し行動として「別れる」という不吉な言葉を発すると凶事……実際の別れが起きる危険性大。怖いですね!
以上を踏まえ結論。試し行動で男性側の心臓を縮み上がらせると、言霊の観点からも想定される通りガチな別れに繋がります。今後、一切の試し行動は封印いたしましょう。
Text/菊池美佳子