モテなくて仕事もできない“質問に答えられない症候群”の人の会話とは

「恋愛も仕事もなかなかうまくいかない」という人の会話を聞いていると共通点があります。それは“質問に答えられない”人であるということなんです。

「えっ? 質問にはいつもちゃんと答えているよ」と、ほとんどの人は思っているかもしれません。でも、声を発するのと質問に答えるのは違うんです。

 例えば、カレと話していて、「ねえ、昨日って何時くらいに寝たの?」と他愛のない質問をされたとします。それに対して、次のように答える人がいます。

「昨日はなんだか眠れなくてね、一度ベッドに入ったんだけどずっとスマホをいじっていて……で、やっぱり眠れなくてさあ……で、リビングのソファにゴロンとしながらテレビをつけたら古いドラマの再放送をしていて……それを見ているうちになんだか寝ちゃったんだよね」

 さて、どうでしょうか。これって答えになっていますか? 何時に寝たのかという問いにはまったく答えていないですよね。

「そんなの会話で普通によくあることじゃない?」と思うかもしれませんね。確かに、よくあります。でも、こういう回答を指して「質問には答えていない」とお伝えしたいのです。

 これでは会話をしているようでしていない。もちろん、日々の他愛のない話ならこれでもかまわないのですが、こういう会話癖がついていると、大切な会話のときにすれ違いが生じたりコミットメントを取れなかったりして、信頼関係を築きにくいのです。

 プロポーズという局面や今後ふたりはどんなビジョンで暮らしていきたいのかなど、真剣な会話のときなどには「自分はちゃんと答えているかな?」「相手はどうかな?」と気を付けながら会話をしたいものです。ここをスルーしてしまうと、結婚してから「こんなはずじゃなかった」ということになりかねません。要注意です。

「いろんなことがうまくいかない……」という人は、ぜひ「質問にちゃんと答える会話」ということを意識してみてくださいね。

安藤房子(あんどうふさこ) 作家・恋愛心理研究所所長。離婚を機に日本初の恋愛カウンセラーとして独立。メールカウンセラーの草分け。自己肯定感アップ術や詩作、色彩心理学を通したセラピーの他、姿勢改善や呼吸法、ストレッチやダイエット術など心と身体両面からのアプローチで婚活・恋活女子を応援。食育インストラクターやパンシェルジュ(パンの資格)を持ち、恋に効くモテボディのためのレシピも考案。著書は韓国・中国でも翻訳出版。心理テスト作成やメディアでMCなども。インスタ「恋に効く詩の世界」が人気。

2024/6/10 10:14

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