「元恋人に連絡しちゃった…」心がズタボロでやらかしてしまいそうな日の対処法/葭本未織

こんにちは、現在心がズタボロのボロの葭本未織です。

なんでかわからないけど心がボロボロの日、ありますよね! わたしはいまそれです! せっかくだからこの瞬間にしか書けないことを書こうと思いパソコンに向かいました!

ということで今回は趣向を変えて、心がズタボロの日の対処療法3選です!

これは心がボロボロになり、ふだんなら絶対やらない元恋人、別れたセフレ、よくわからない関係の友達(意味深)etc……に連絡して、次の日さらに最悪な気分になるのを食い止めるための瀬戸際作戦です! 連絡しても全然元気なんだが? って人はやらなくていいです! 連絡をしたことを「やらかした~!」と思っちゃうタイプの人にだけおすすめします! つまり、やらかす前に別のことで気をそらして、やらかしを止めようぜ! という記事です。処方箋ではなく、対処法“案”。ではどうぞ!

①自己啓発本を買って書き写す!

地味におすすめです。自己啓発本じゃなくてもいいです。でも、フィクションよりかは、エッセイやノンフィクションのほうがおすすめです。やり方は簡単です。

≪好きな箇所に線をひいてください。参考書のごとく。そして好きな部分を、その本のページの余白に書き写してください。≫

わたしのおすすめは、新しく買った本よりも、もう持ってる・読んだことのある本でやることです。なかでも、自分がいいな~と思った本でやることをおすすめします。

ミソは、ノートに書き写すのではなく、その本自体に書き写すことです。

その理由は3つあります。

まずひとつめは、書き写すだけで、「これってもしかしてこういうこと?」と文章に対して自分なりの解釈が生まれてくるからです。良い文章というのは実は一つの意味だけを持つのではなく、幾通りもの意味を持つように設計されているのです。自分なりの解釈を持つことは、書かれた内容を深く理解することにつながります。深く理解すると、まるで自分が書いたかのように、体に内容がしみこんでいくのです。あなたが選んだ本はきっと、あなたを励ます内容のはずです。だからその内容がきちんと体にしみこんで、あなた自身を自然と励ますように、どうぞ書き写してください。

多くの自己啓発本は「××をやめなさい!」とは書いていますが、「代わりに○○をやったらいいですよ」とは書いてありません。それは、より課金してくれた人にだけ教えます! という商魂のたくましさが理由の場合もありますが、わたしは違う理由もあるんじゃないかなと思っていて。おそらく、多くの人に当てはまる解決方法を提案するのが非常に難しいからではないでしょうか。ダイエットや部屋の片づけなどは為せば成りますが、心の問題となると為せば成る! とはいきません。陳腐ですが、自分の手で自分の答えを探し出さなければならないのです。

さて2つ目の理由です。書き写すのをおすすめするのは、手を動かす中で答えを探すヒントがうまれるからです。過去に読んだほかの本の言葉。誰かから言われた一言。これまでの経験などが、手を動かすなかで思い出されます。そして、「もしかして○○をやれば△△になるのかな?」というひらめきが生まれるのです。ひらめいたことを臆さず本に書き込みましょう。本の内容とは直接関係ないかな?と思っても、文章を読んでひらめいたことならなんでも大丈夫です。書き込みましょう。あなたの本です。あなたしか読みません。これを繰り返すのです。

そして、3つめの理由ですが、同じように心がズタボロになった日にその本を開いてみてください。するとそこには、自分だけの対処方法案が書いてあるのです!

著者の文章と文章のあいだにはさまる、過去の自分からのプレゼント。同じように悩んだほかの誰でもない自分からの助言。それはくじけそうなあなたの心を強く励ますはずです。

大学受験の時、教科書を自分だけの参考書にしよう!と言って、たくさん書き込みしましたよね。自分の選んだ本でそれをやるのです。そうするとその本は自分だけの自分の人生の教科書になりますよ。

②環境を変えようとしない!

先ほどdisった自己啓発本あるあるを早くも踏襲します。これはするべきこと、ではなく、しないべきことの紹介です。まずは以下が当てはまるかどうかチェックしてみてください。

①なんだか心がズタボロな気分

②体の一部がなぜだか痛む(肩こり・筋肉痛含む)

③眠れない・眠りが浅い

すべてに当てはまったあなた! こういった期間に「自分を変えよう!」と考えないでください。頑張ろうとしないでください。新しいことにチャレンジしないでください。あなたは疲れています。心がズタボロなのは、体の一部がなぜだか痛むのは、眠れなかったり眠りが浅かったりするのは、疲れているからです。

疲れているときにすべきことは3つ。一つは病院へいくこと。一つは休暇をとること。もう一つは、現状維持を心がけることです。先の二つは門外漢ですが、最後の一つだけは言わせてください。

このままじゃいけない! 変えよう! という一件前向きな気持ちが、元恋人たちへの最悪な連絡につながったりします。連絡をすれば、それがOKでもダメでも何がしか現在の状態とは変わりますよね。それを脳がもとめているのです。現状を変えることでアドレナリンを出して、「疲れ」という心身からのサインを見落とそうとしているのです。

絶対に現状を変えないでください。時が来たら変わります。今変わる必要はまったくありません。あなたがやるべきことは、昔の恋人に連絡することでも、新しく資格をとろうと勉強をはじめることでも、ジムに入会することでも、マッチングアプリで人に会うことでもありません。家でゆっくり眠ることです。すべての変革は眠ってから考え始めてください。

③根に持ってることをツイートする!

最後に、一番大切だと思っていることを紹介します。

≪ツイッターを開いて、自分の過去に起こった出来事で、自分が今もなお傷ついていることを書いてください。その出来事への素直な感情・感想も添えましょう。それをツイートボタンを押して投稿してください。≫

読んだままです。やんごとなき理由でツイートができない場合はWordやメモ帳や紙に書いてもオッケーです。でも、「こんなこと言ったら心がせまいって思われるかな」「もう何年も前のことだし」「引きずってるなんて恥ずかしいな」と思われるなら、ぜひともツイッターで試してみてください。なぜならツイッターはとても簡単に全世界に発信ができるからです。発信した瞬間、あなたの気持ちは個人の肉体を離れて、世界の一部になります。あなたじゃない他者になります。この「気持ちの他者化」こそが、あなたの心のズタボロを癒す一端になるかもしれないのです。

誰にでも、自分を縛る呪いがありますよね。もともとは小さなことかもしれません。子どものころ、クラスメイトにブスと言われた、仲間外れにされた、など。

でも、小さなことだから、で済ませようとしていませんか? あなたの心を縛っているのなら、それは大きなことです。大きなことだと認めましょう。

認められたら、その呪いの元となった出来事を肉体の外に吐き出すことが大切です。『ハウルの動く城』という映画がありますが、あれも呪いのもとを吐き出させますよね。同じようにイメージしてください。呪いは体の中にあるときは自分の一部となって溜まり続けます。しかし吐き出してしまえばゲロでゴミになります。ゴミはゴミ箱にいきます。あなたを縛るゴミを、わたしはゴミ箱にシュートしてほしいのです。残念ながら、わたしや他の誰かがシュートを肩代わりすることはできません。わたしはあくまで安西先生、コートに立つのは桜木花道である、あなたなのです。

呪いの出来事を自分の肉体から切り離してください。人目にあるところに出してください。言葉にして全世界に発信してください。

とはいっても、もしも発信した内容が呪いをかけた相手のところに届き、自分に被害が及んだら……と思うと怖いですよね。ということで、わたしだったらこう書くという例をおいておきます。

「わたし顔がそこそこかわいいからいじめられるときは心根が腐ってると言われることばかりだったけど、心根が腐ってるかなんてわからないですよね、心根は目には見えないから。自分たちに都合が悪いから嫌いと言い直してほしい、今ここで。真に受けて何年も心根をなおそうとしてきてしまったから。」

ここまでぼかして大丈夫です。何も相手の名前を事細かに書けと言っているのではありません。大切なのは、呪いの出来事に遭ってしまったときの感情を素直に書くことです。

わたしは今、あの時の感情をAMに書けてすっきりしました。これはゴミでゲロで呪いです。言った人間に跳ね返るよう願っています(でもどうせ跳ね返らないので安心して呪いまくってください)(という文章も前書いたのでぜひ読んでください)。

と、書いているうちになんだか元気になってきました。心というのはささいなことで、上がったり下がったり。めんどくさいけど、かわいいわたしの一部ですね。たっぷりケアしてあげたいですね。

なんでかわからないけど心がズタボロのとき。ぜひ、紹介した3つの対処方法を試してみてください。そしてどうかあなたの心が少しずつ疲れと呪いから解き放たれますように。それでは、おやすみなさい。

Text/葭本未織

初出:2019.12.26

2024/5/8 11:00

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