久しぶりにサイゼに行ったらサラダのトマトがミニトマトになり、フィセルが消えた…だと…? → トータルではけっこう良かった
ここ最近、プライベートのサイゼ利用ではエスプレッソRTAをキメるばかりで、ほとんど食事をしなくなっていた。
久しぶりに埼玉の自宅近くのサイゼへ食事をしに向かったところ……は? サラダのトマトがミニトマトになってるんだが? しかもフィセルとプチフォッカも消えている。
・埼玉
おいおいおい、聞いてないぞこんなの。サラダにトマトは必須だろう? ミニトマトじゃあトマトの代わりにならねぇって!!
いやまて。サイゼともあろうものが、それをわかっていないはずはない。もしかしたらトマト価格の圧倒的な暴騰が起きており、価格を変えないための措置かもしれない。
そう思ったが、別にトマトの価格が特別高くなったというようなニュースは聞かない。近所のスーパーでもトマトの価格は平年並みだ。
サイゼ公式HPのグランドメニューの “中部以東” 用メニューでも、サラダのトマトは普通のトマトのままである。
しかし目の前にある店舗のメニューでは、どう見てもミニトマトに……ん? ちょっと待てよ。公式HPのメニュー一覧に違和感がある。深く考えず “中部以東” を見ていたが……埼玉専用メニューがあるだと?
そして、冒頭で述べた通りここは埼玉だ。関東で埼玉だけ別メニューなんてことあるのかよ。物流の問題で四国とかが別になるパターンはわかるが……いやまあ、やっぱ埼玉だからか?
私が確認した時点(2024年5月8日)では、他の地域のメニューのトマトは全てノーマルトマトのまま。対して埼玉専用メニューではしっかりミニトマトだった。
・悲報寄り
ミニトマトは確かにトマト味ではあるが、カットしたノーマルトマトとミニトマトでは、料理に及ぼす風味の影響が異なる。ミニトマトは局地的にしかトマト味がしないのに対し、カットしたノーマルトマトの風味は料理全体にいきわたりやすい。
食感など全く別物だ。サイゼのサラダにノーマルトマトは不可欠だと私は考えているが……まあ、試さずに結論を出すのはよくないだろう。
ということでオーダー。ちなみにドレッシングは視覚的な美しさを考慮し、透明なオリーブ&ビネガーに変更した。
ミニトマトは2個入っているもよう。
食べてみると、まあ、やはりこう、サラダ全体からトマト風味が消えたことによる空虚感がある。ミニトマトもこれはこれで良さがあるが、個人的には従来の、他の全てのエリアで提供されているノーマルトマト版の方が好きだ。
あとヘタのわずらわしさがスマートじゃない。
・フォッカチオ
次は消えたフィセルとプチフォッカだ。公式HPの地域別メニューを見る限り、5月13日時点では中部以東と近畿以西のどちらでも、フィセルとプチフォッカが提供されている。
埼玉も2月21日のグランドメニュー改定時にはそうだったのだが、いつの間にか消えていた。
代わりに提供されているのがフォッカチオ。ノーマル(150円)、ガーリック(200円)、シナモン(200円)の3種がある。
シナモンVerは単品の他に、ジェラートとのセット(450円)もあるもよう。
全て試してジャッジするしかあるまい。
フォッカチオのサイズはこんな感じ。
まずはジェラートセットから。食べてみると、こいつの優秀さは瞬時に確信できた。このフォッカチオ、私は初めて食べたのだが、ふっかふかに柔らかくて美味いぞ!
ヤケクソ気味に大量にかけられたシナモンパウダーとジェラート、そして温かく柔らかいフォッカチオが合わさるウマさはガチだ! かつての(他の地域では現行の)プチフォッカ4つとのセットも良かったが、こちらの方が柔らかい気がする。
恐らくフォッカチオにおいて最も固い部分であろう表層の面積が、フォッカチオ1つの方がプチフォッカ4つより狭いからではなかろうか。味については似たようなもん。
他人とシェアするならプチフォッカセットの方が良かっただろうが、1人で食うならデカいフォッカチオの方が優れている可能性もある。デカいので、中の空洞にジェラートをたくさん詰め込むことも可能だ。
通常のフォッカチオとガーリックフォッカチオも、風味的にはミニフィセルとガーリックトーストのそれと大差ない。最大の違いは、フォッカチオがデフォルトで内部に広めな空洞を持つという機能面だと感じた。
つまりミニフィセルよりも、フォッカチオの方がオリジナルのサンドイッチ的なものを作りやすいということだ。これは色々とやれそうな気がする。
ということで、久しぶりにサイゼに行ったら、なぜか埼玉だけサラダのトマトがミニトマトになり、フィセルとプチフォッカが消えてフォッカチオになっていた件。
ぶっちゃけ当初は埼玉の完全敗北だと思っていた。サイゼに “おま国(お前の国には売らねぇという意味のスラング)” ならぬ “おま県” された可能性すら疑ってしまった。
いや、サラダに限っては残念な気持ちを禁じえない。しかしこのフォッカチオはサラダのマイナスを補い、ややプラスにする程度の良さを持っている気がする。
なぜ埼玉だけなのか、もしや埼玉はサイゼにとって実験場なのか……疑問は残るが、トータルではそんなに悪くない限定仕様だ。それではさっそく、このフォッカチオで色々と試してみるとしよう。
参考リンク:サイゼリヤ
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.