GW中にまた!死亡者が続出しても「だんじり祭り」を中止にできない「経済効果」

 ゴールデンウィーク中に痛ましい事故が起きた。5月4日、神戸市東灘区で開催されていた「本山だんじりパレード」で、だんじり2台が接触。だんじりを引いていた男性が挟まれ、頭の骨を折る大ケガを負ったのだ。見物客らにケガはなかった。

 毎年のように起こる、だんじり事故。2023年10月には岡山県真庭市の「勝山喧嘩だんじり」で、だんじり同士のぶつかり合いに挟まれたとして、23歳の男性が死亡した。また、同じ月には大阪府大阪市生野区で、だんじりの試験曳き中に50代の男性が死亡する事故が起きている。

 だんじり祭りは各地にあるが、ここ数年、こうした事故を受けて、祭りに参加する若者が減りつつあるという。大阪府内の、とあるだんじりの町内会に参加する30代男性によると、

「昔は一族代々が祭りに参加して、子に引き継がれていく風潮でしたが、近年は少子化の影響もあり、跡継ぎが減ってきている。さらに毎年のように起こる事故を受けて、子供に対して『危ないからだんじりには参加してほしくない』という親が増えています。その結果、年配者の参加者のみが残り、それが事故につながる原因になっているのかも…」

 では毎年のように事故が起こるにもかかわらず、なぜ廃止の話が浮上しないのか。30代男性が続ける。

「祭りを開催することで、経済効果が期待できるからです。なので、たとえ事故が起きても、その年は中止になるかもしれないけど、翌年にはまた開催する。だんじりには事故がつきものと、参加者もわかって開催している部分はありますね。でも、だんだんと今の時代に合わせて、やりまわしや喧嘩だんじりなどの危険なパフォーマンスは縮小していくかもしれません」

 伝統文化のだんじりも、時代の流れとともに変化していくようである。

2024/5/7 17:58

この記事のみんなのコメント

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  • 家に突っ込んでいる動画が上がっているけどああいうパフォーマンスがあってのだんじり祭だし屋根から落ちても怪我がないから別に地域が盛り上がればいいんじゃない。

  • TOMO

    5/8 8:26

    ↓でも人のやりたがらないことを買って出てくれることには感謝しないとダメですね。なかなか出来ないことですし。色々とご伝授ありがとうございました。

  • いち(

    5/8 7:42

    花代目当て、んー何をもって目当てとするか?そんな事考えたことないですね。知り合いにしか声かけないし。

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