降格圏に沈む19位水戸、濱崎芳己監督の解任を発表…「本当に申し訳ないという想いです」

 水戸ホーリーホックは4日、濱崎芳己監督の解任をクラブ公式サイトで発表した。

 1974年5月16日生まれの濱崎監督は現在49歳。2006年から名古屋グランパスの下部組織で監督やコーチを歴任し、以降は東海地区のナショナルトレセンやGloubsサッカースクール、U-15およびU-17の日本代表コーチなどを経て、2021シーズン開幕前に水戸のヘッドコーチに就任した。昨シーズンは秋葉忠宏前監督(現:清水エスパルス監督)の退任を受け指揮官の座に就くと、明治安田生命J2リーグで11勝14分17敗を記録し、勝ち点「47」の17位で終えた。

 就任2年目となった今シーズンは、開幕節のいわきFC戦こそ勝利したものの、その後は4連敗を含む9試合未勝利を記録するなど成績が低迷。現在の水戸は降格圏となる19位につけており、横浜FCから0-2で敗戦を喫した翌日の解任となった。

 なお、後任については登録手続きが完了するまで、森直樹ディベロップメントコーチがコーチとして暫定的にチームの指揮を執ることを発表。濱崎監督と西村卓朗GMは、クラブ公式サイトを通じて次のようにコメントした。

■濱崎芳己監督

「現状のチーム成績に関して、クラブに関わる全ての方々に本当に申し訳ないという想いです。クラブ創立30周年という節目の年に、監督という立場でクラブを推し進められなかったことに責任を感じています」

「そんな中でも多くのご支援・ご協力により共に歩みを進めていただいたパートナー企業の皆様、ホームタウンの皆様、クラブのためにそれぞれの立場で全力で取り組んでくれている選手、コーチングスタッフ、クラブ関係者の皆様へ心から感謝しております。そして、どんな時もスタジアムへ足を運び、選手やチームだけでなく私にも温かい後押しや熱い声援を送り続けていただいたファン・サポーターの皆様、本当にありがとうございました」

「また、監督のキャリアをこのクラブで始められたことにも感謝しております。ヘッドコーチ時代を含め3年4カ月、本当にありがとうございました。私はここでチームを離れますが、J1昇格という今シーズン始めに掲げた目標に一つでも近づくよう、陰ながら今後の水戸ホーリーホックの躍進を心より願っております」

■西村卓朗GM

「今季J1昇格という目標を掲げてここまで進んでまいりましたが、第13節を終えて、2勝5分6敗、19位という事態を重く受け止めております。この状況を好転させるために、監督を代えることが最善と判断いたしました。長くチームを見続けてきた森直樹ディベロップメントコーチに指揮を託すことを決断しました」

「まずは、現実的にJ2残留を目指して、ありとあらゆるリソースをそこに注ぎ込み、現状を変えていきたいと思っております。ファン・サポーターの皆様、パートナー企業の皆様、ホームタウンの皆様、様々な形でクラブに関わりご支援をいただいている皆様には大変ご心配をお掛けしており申し訳ございません。引き続きのご支援、ご声援をよろしくお願いいたします」

2024/5/4 20:48

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