なんと初の福井の蕎麦!【家そば放浪記】第218束:星児の知人「金沢のサラリーマン松下さん」からいただいた友吉製粉製麺『越前そば』378円(1人前189円)

会社に行くと、中澤星児が私に干し蕎麦を手渡してきた。なんだ星児、どういう風の吹き回しだ……と思いきや!

先日、星児が集中的に北陸取材をしていたのだが、その時お世話になった「金沢のサラリーマンの松下さん」から託された蕎麦であるという。

パッケージを見ると「越前そば」。越前そばといえば……福井やん! いったいなぜ金沢の松下さんが福井の越前そばを……?

製造者は「友吉製粉製麺」で、まごうことなき福井県。ちなみに福井の西武百貨店で購入したらしく、価格は税込378円だったとのこと。

松島さんいわく、「生まれも育ちも40年ほど金沢なのですが、蕎麦は越前そばが好きという感じです。福井の蕎麦は日本一だと思っていますのでよろしくお願いします!」とのこと。

金沢の男が推す福井の蕎麦とは一体いかなるものなのか。ちなみに当連載218回目にして、なんと福井の蕎麦は初登場!

どれどれ……

って!

長え! たぶん連載史上最長!

一般的な干し蕎麦が20〜21cmであるのに対し、

なんとこれは28cm! 鍋の直径より大きい!

……でも、

すぐにしんなりと湯に潜った。そして茹でること8分(これまた長え!)……

はい完成〜。

して、そのお味は──

うん、いい! つるつるっと、のどごしよくて。蕎麦の味と、やまいもの味もする。そして、つゆによくからむ!

「家そば」か「外そば」かなら「外」でしょう。

なんというか、「素直な蕎麦だな〜」と思った次第。

だが!

今回の蕎麦、私にはどうしても体験したい食べ方があった。

それこそが、パッケージにも書いてある「福井名物おろしそば」である。

一応ネットでも調べて……なるほどなるほど、わたし元蕎麦屋、おまかせあれ。

こんな感じでしょう。

つゆをぶっかけ……

超絶うまそう!

んで、食べてみたところ……

これや!!!!!!!!!!!!!

絶対にこれ!!!!!!!!!!!

この蕎麦は、「おろしそば」のために生まれてきたといっても過言ではない。おろしにしたら、「完全に外」にまでレベルアップ!

完全にさっきとは別人! 水を得た魚というか、おろしを得た蕎麦というか!(←そのまんまじゃないか)

おろしそばにすることにより、ようやく「器に収まった」というか。これが正解なんだと。福井のそばは、この食べ方が最も活きるのだなと。

結論的には、モーレツにウマイ!

「もり」だと「素直」だったけど、「おろし」にしたら「めっちゃイキイキ」な感じになった。

ということで、これ、絶対おろし。おろし用にチューニングされている蕎麦なのかなぁ……なんて思うほどに。

ありがとうございました! ごちそうさまでした!

いつか福井に行って、本場の「おろしそば」も食べてみたい。

また行きたいところが増えた。島根、鳥取、そして福井。今年は忙しくなるぞ〜!٩( ᐛ )و

執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥

Photo:RocketNews24

2024/4/27 19:00

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