突然イライラが爆発!物を壊したり、髪を引っ張ったり。自分は【更年期】だと思ってとった行動は……

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閉経の前後5年を一般に更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は一般的には50歳といわれていますが、新しい研究での平均値は52.1歳とされています。となると、47~57歳の世代は更年期に当たる人が多くなります。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。

私ってもう更年期なの? みんなはどうなの?

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

 

【100人の更年期#103】前編

 

◆エリコさん 53歳

昼は配送、夜はフードデリバリーのダブルワーカー。50歳を目前に始まった更年期と付き合いながら仕事に趣味にと忙しい毎日を送る

きたる更年期を見越して食生活の改善と運動を始めたのに体は不調を訴え始め…

はじめまして。北海道に住む53歳のエリコです。48歳のときに離婚し、現在は配送とフードデリバリーのダブルワークをしています。息子が2人いますが、成人して家を出たので、現在は一人暮らしです。

 

私は20代からPMS(月経前に起こる体や心の不調)やうつ、原因不明の胃痛などになることが多い体質でした。いずれ更年期の症状も出るだろうと思っていたので、40代後半から更年期について調べるようになりました。

 

インターネットで更年期の対策を検索すると、多くのサイトに「適度な健康と食事の質」が大切だと書かれていました。これまで私は、運動も食事もあまり気を使わずに過ごしてきました。

食事は、朝ごはんを食べずに1日2食。ファミリーパックのチョコレートを一気に食べたり、肉を食べるたびに腹痛になる体質になってしまったりするなど、けっして良質な食生活ではありませんでした。

 

いままでは、若さでなんとか乗り切れたと思いますが、ここ数年で体調を崩す日が増えたこともあり、食生活を見直して、運動も始めました。食事は1日3食にし、お通じにいい食品を積極的に食べ、夜はできるだけ糖質を摂らないようにしました。運動は、ジムで体を鍛えたり、なかやまきんに君のトレーニング動画を見ながら体を動かしたりしています。食事と運動に気を使うようになってから、体調がいいと感じる日が増えたように思います。

 

それでも、50歳を目前にした辺りから、更年期と思われる症状が現れました。些細なことでイライラして、怒りの感情が爆発するようになったんです。

 

 

イライラとホットフラッシュが重なり婦人科へ行くも、まさかの結果に

私はもともとキレやすい性格ではなく、物事を冷静に見るタイプです。その私が、ちょっとつまずいただけで腹が立ち、怒りが抑えられずに車内でヒステリックに叫んだり、物を投げて壊したり、自分の髪を引っ張ったりするようになりました。以前の私には考えられない言動です。救いだったのは、物を投げるときは壊れてもいいアイテムを傷が付きにくい場所に当てるなど、どこか冷静な自分が残っていたことでした。

 

実は、私は4~5年前からメンタルケアの目的で「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」という漢方薬を服用しています。それでも、突然イライラして怒りの感情に着火してしまうようになりました。加えて、ホットフラッシュを感じる日があったことから、「これはもしかして更年期?」と思い、婦人科へ行きました。

 

ところが、検査の結果では更年期と呼べるほどホルモン値の低下は見られず、医師も「そろそろ更年期に入るかもね」という感じの言いかたでした。ホルモン値が著しく低下していないことはうれしいですが、一方で明らかに体調の変化を感じているので、なんとなくもやもやしたまま、病院を後にしました。

 

 

イライラしすぎて徐々に車の運転が乱暴に。再び婦人科で検査をしたら……

その後も突発的なイライラが頻発するようになったものの、これ以上の対処のしようがなく、1年ほどやり過ごしていました。ところが、ある時期からイライラしすぎて車の運転が乱暴になり始めたんです。その状態になると、冷静なときなら言うのもはばかられる汚い言葉を吐き出して、怒りを爆発させてしまいます。

 

運転する仕事なので「これはさすがにマズイ」と思い、再び婦人科で診てもらいました。前回利用した病院はいつも混んでいて、若い女性の患者が多く、50歳の私にとってはいたたまれない雰囲気だったので、同世代の患者が多い婦人科へ変えました。

 

検査の結果、ホルモン値は更年期と呼べるラインまで低下していました。前回の検査から約1年で、けっこう変わるものですね。いずれ更年期の症状がでる覚悟はしていたので、この結果によって「イライラは更年期の症状だから仕方ない」と思えるようになりました。

 

 

【前編】では、イライラを抑えきれなくなって婦人科を受診。最初はホルモン数値は問題がないということで、そのまま経過をみることになったものの、ますます苛立ちは悪化。再受診ではホルモン値も変化していて、ついに更年期に入ったことを自覚したというエリコさんについてお話でした。

▶つづきの【後編】では、エリコさんがその後どのようにして更年期のイライラと付き合っていったのかについてお伝えします。__▶▶▶▶▶( https://otonasalone.jp/?p=402766&preview=true )

 

2024/3/24 12:00

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