滝沢秀明氏が代表を務める「TOBE」のアーティストが出演するコンサート『to HEROes ～TOBE 1st Super Live～』が、3月14～17日にかけて東京・東京ドームで開催された。公演の前半は“撮影可能タイム”があり、観客がスマートフォンなどを構えながらパフォーマンスを楽しんでいたという。その一方で、撮影が許可されていない場面の動画がSNS上に出回り、ファンの間で波紋を広げているようだ。

目次

・TOBEドーム公演、撮影タイムでルール違反者も

・TOBEドーム公演、配信の切り抜き動画が拡散中

TOBEのドーム公演でルール違反者！　「怒られてる人が結構いた」の目撃談も

　同コンサートには、TOBEに所属する三宅健、北山宏光、大東立樹、IMP.、Number_iらが集結。初日は一部演出で撮影が可能と会場でアナウンスされ、ドームに駆けつけた多くのファンが喜びや感動に包まれた。

「オープニングは若手のIMP.が登場し、続いて北山、三宅、Number_iがそれぞれ持ち歌を披露。新ユニット・wink firstのパフォーマンスまで、序盤の8曲が撮影OKだったんです。ところが公演後、SNS上には撮影タイム終了後に撮られたパフォーマンス動画が複数上がっていました。中でも高い人気を誇るNumber_i・平野紫耀に関しては、公演中盤のソロダンスのシーンなどの動画がどんどん拡散されていったんです」（芸能ライター）

　会場入りしていた一部ファンからは「撮影可能時間外でも撮ってる人が周りにいて、さすがに注意した」「撮影タイムが終わったと知らずに撮影を続けていて、スタッフが飛んできて怒られてる人が結構いた」との目撃談も。

　また、「wink firstの子が『ここからはスマホなしで楽しみましょう！』みたいに言っただけだったから、聞き逃しそう」「撮影NGのお知らせは正面のモニターにしか出てなかったし、もう少しちゃんとアナウンスしたほうがいいと思う」「文字はメインモニターにだけ映されていたから、双眼鏡でタレントをずっと見ていた人は気がついてなかったかも……」「もっとわかりやすく『ここからは撮影ダメ』だとアナウンスしてほしかった」と、運営側に改善を求める声も噴出。

　一方で、「撮影可能な時間以外に撮っている動画は盗撮と一緒。へたしたら撮影タイムもなくなる」「盗撮動画の拡散も絶対にダメ」と、ファン同士で注意喚起する投稿も増えていった。

「TOBEにとっては初のコンサートですし、そもそも三宅らが旧ジャニーズ事務所に所属していた時代、基本的にコンサートでの撮影タイムはありませんでした。“撮影可能”といううれしさのあまり、ルールもわからずに撮り続けてしまった人たちがわずかにいたのかもしれません。ただ1日目以降、撮影不可の時間帯に撮られた動画はSNSに出回らなくなった印象です」（同）

TOBEドーム公演、アマプラ配信の切り抜き動画が拡散中

　しかし、コンサートの映像をめぐっては新たな問題が発生した。17日午後5時30分開始の公演は、「Prime Video（Amazonプライム・ビデオ）」で世界独占生配信され、Amazonプライム会員（有料）ならば、会員特典対象の動画は追加料金なしで楽しめるシステムだった。

「現在、SNS上には撮影可能タイムとは関係なく、コンサート後半の映像や、退場時に平野がファンに『死ぬなよ』と発した場面など、配信映像を切り取ったとみられる動画が多数アップされているんです」（同）

　ちなみに、「Amazon Prime Video利用規約」を見てみると、「お客様は、以下のことを行うことはできません。（i）本利用規約にて許容されている場合を除き、本デジタルコンテンツを譲渡、複製もしくは表示すること、（ii）本デジタルコンテンツについての権利を販売、レンタル、賃貸、配布もしくは放送すること」「本サービスの一部として用いられているあらゆるデジタル権利管理システムもしくはその他のコンテンツ保護システムを無効化、回避、改変、打破その他迂回することを試みること」（原文ママ、以下同）といった注意事項が記載されている。

　それだけに、一部ファンは「Prime Videoの生配信は違法アップロードしちゃダメ」と警鐘を鳴らしているものの、配信の動画はなかなか消えておらず、広まり続けているのが現状だ。

　なお、『to HEROes ～TOBE 1st Super Live～』はアーカイブの配信が決定しており、Prime Videoの公式Xでは17日に「4/26(金) 特別映像付きで独占配信されます！　続報をお楽しみに！」と告知していた。

　3月18日午後7時時点で、TOBEの公式サイトやSNSはPrime Videoの映像の無断転載に言及していない。今後、同社が何らかの対応をとることはあるのだろうか？