巨人が「東京ドームを捨てる日」悲願の松井秀喜監督も内定済みか

 昨季、球団史上2度目となる2年連続Bクラスに終わった読売ジャイアンツ。チーム低迷の責任を取り、名将・原辰徳監督(65)が辞任し、阿部慎之助新監督(44)に指揮官の座を禅譲する事態となった。

■阿部慎之助新監督でV奪還を

「今季は、巨人にとって球団創設90周年の節目の年。もちろん、BクラスからのV奪還は至上命題ですが、それ以上のサプライズと噂されているのが、本拠地移転計画の発表だといいます」(スポーツ紙記者)

 東京ドームは1988年に開場したが、当時、最先端のドーム球場として話題を集めたのも今や昔。すでに30年の耐用年数も過ぎており、老朽化が進んでいる。

■水道橋から築地に移転

「新本拠の候補地は、東京都中央区の築地市場跡地です。銀座に近い一等地で、総面積は約20ヘクタールと東京ドーム約4個分で、広さとしては申し分ない。東京メトロ日比谷線の築地駅から徒歩1分と、アクセスも抜群です」(前同)

 もともと東京ドームは、株式会社東京ドームという別会社が運営していた。

■三井不動産が株式公開買い付け、読売グループも資本提携

「2021年1月、三井不動産が、その株式会社東京ドームに対する株式公開買い付けを成立させました。背景にはコロナ禍で大幅な赤字を抱えたことと、香港系ヘッジファンドによる敵対的買収の危機があった。

 読売グループ本社も三井不動産から2割の株式を譲渡されて、資本提携しています」(全国紙経済部記者)

 では、なぜ巨人は後楽園球場時代から、86年間も本拠を構えた水道橋から、築地に移転するのか。

■年間25億円の使用料

「やはり、お金の問題ですよ。2割の株式を持つとはいえ、年間25億円ともいわれる球場使用料やグッズ収入の販売手数料も、かなりの額になる。

 自前の球場を持てば、そうした金額を相当、圧縮できますからね」(球界関係者)

■朝日新聞社やトヨタも

 ただ、新球場を含む築地市場跡地の再開発は、読売グループ単独の事業として行われるものではない。

「読売グループに加えて、三井不動産、朝日新聞社、トヨタという日本を代表する企業連合による開発が噂されています。

 現在、東京ドームの持ち株比率は三井不動産と読売グループで8対2ですが、新球場では、読売グループの持ち株比率も改善するといわれています」(前同)

■球団創設90周年の今年中に発表

 東京都による再開発事業者決定は当初、3月中と見られていたが、5月上旬に延期となった。

「巨人としては、球団創設90周年である今年中に発表したいようです。野球のみならず、プロバスケットボールの試合も開催できる“複合ボールパーク”構想なので、建設に時間がかかる。

 目標は2034年、球団創設100周年が濃厚。となると、あと10年で巨人と東京ドームの“関係”は終わりになります」(同)

■長嶋茂雄終身名誉監督の要望さえ断ってきたが

 本拠地移転という“大事業”だけに、ファンの関心を引くサプライズの噂も。

「最大の目玉は、松井秀喜(49)の監督就任案です。これまで恩師である長嶋茂雄終身名誉監督(88)の要望さえ、頑なに断ってきました。

 読売グループとしては三顧の礼をもって迎え入れようと、地ならしの最中だとか」(ベテラン記者)

■原辰徳前監督と不仲説も

 これまで松井は、数年に一度、巨人のキャンプにコーチとして参加するものの、一定の距離を保ってきた。

「松井は原前監督との不仲説が囁かれており、実際、チームに近づかなかった。

 でも、親しい後輩の阿部に監督が代わったことで、“これからは前よりもチームに関わりたい”と話しているそう。これを機に巨人との関係性が改善されれば、可能性はあります」(前同)

 2034年、築地新ボールパークのこけら落としに、ゴジラの上陸はあるか!?

2024/3/4 12:00

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