誤って捨てられた結婚指輪、20トンのゴミの山から作業員が“神対応”で捜し出す(米)

この幸運な発見は、11月22日に米ニューハンプシャー州のウィンダム・ゴミ中継施設で起こった。ゴミ中継施設とは、清掃工場または最終処分場へゴミを運ぶ際に、ゴミを中間地点に集めて輸送を効率よく行うための施設である。

同施設の総合サービス部長であるデニス・セニバルディさん(Dennis Senibaldi)が米マサチューセッツ州ボストンのTV放送局『WHDH』に語ったところによると、結婚指輪がゴミ袋に捨てられているかもしれないという女性が、夫が施設にゴミを持ち込んだ時間やその際に乗っていた車の車種、ゴミ袋の色や袋の中身について電話で作業員に伝えたという。

女性からの連絡を受け取った中継施設の作業員たちはまず、監視カメラの助けを借りて作業に取りかかることにした。(毎年11月の第4木曜日に祝う)感謝祭の朝に職場へ行き、カメラの映像を見て彼女の夫を捜したという。デニスさんによると、それによりトレーラーのどのあたりにゴミがあったのかを正確に追跡することができたそうだ。捜していたゴミ袋は、トレーラーの中に最初にすくい入れられたゴミの中だった。

しかしトレーラー全体には20トンのゴミがあったと伝えられており、女性のゴミ袋を見つけるためには、トレーラーの上から約3.66メートル下まで掘り進めなければならなかったという。そして、デニスさんと他の作業員らは、2時間かけてトレーラーのゴミを掘り起こし、最終的にダイヤモンドの指輪を見つけることができた。指輪はゴミ袋の外に落ちて床に転がり、赤いペンキで部分的に覆われていたそうだ。

デニスさんがテックインサイト編集部に明かしてくれたところによると、過去にも指輪をゴミ山から捜したことがあるものの今回の指輪の発見で異なったのは、トレーラーからゴミを取り除く際に女性のゴミ袋が破れたことだった。そこで万が一、指輪が袋の外に落ちていた場合のために別のゴミ袋を取り、女性の袋の周りのすべてのゴミをゆっくりと丁寧に袋に入れたそうだ。この過程で、女性の袋のすぐ下に指輪があるのを見つけたという。

今回の指輪の発見は、作業員の努力と鋭い観察眼による成果であったが、タイミングも一役買った。というのもトレーラーのゴミは焼却炉に入れられる寸前であり、女性があと15分遅く電話で連絡をしていたら、手遅れになっていたという。

デニスさんによると、同施設で誤って捨てられてしまった指輪を発見したのは過去2年間で3度目だったそうだが、捜し出すのは大変な作業であり、「葉っぱの山から特定の葉っぱを見つけることと似ています」と表現した。また、指輪を無くした女性について「女性は11月22日には指輪を無くしたため心を痛めていましたが、24日に指輪を引き取りに来た時にはとても幸せそうで、私に大きなハグをして、とても感謝してくれました。感謝祭の物語にふさわしい結末でした」と語った。

また、デニスさんはテックインサイト編集部に「この作業について特別な措置と言う人もいるかもしれませんが、正直に言って、これは公務員としての私たちの仕事の一部だと感じています。一般的な日常業務の範疇を超えているかもしれませんが、結果的に住民にとって思い出のある大切なものをお返しできて、住民が感謝してくれる姿を見ると、そうするだけの価値があると感じます」とコメントした。

今回のニュースを見た人々からは、「素晴らしい! この作業員たちに祝福を!」といった声があがっている。

画像は『WMUR-TV 2023年11月27日公開 YouTube「3rd wedding ring accidentally thrown away in 2 years found by Windham Transfer Station」』のサムネイル、『WHDH 7News 2023年11月27日付「Workers at Windham, NH transfer station find wedding ring accidentally thrown in trash」』『Rachel Louise Avellanet 2021年10月9日付Facebook「This guy right here (Kev) is an absolute hero.」』『Hampton Beach Residents & Friends / Francesca Renee 2022年8月6日付Facebook「****update!!!!」』『BBC 2022年3月5日付「Jersey woman reunited with wedding ring after 60 years」』『Norfolk Island’s Reef 2021年5月11日付「WHEN PLASTIC (AND GOLD WEDDING) RINGS ESCAPE INTO THE WILD」(Credit: www.norfolkislandtime.com.au)』『Warwick Daily News 2018年1月26日付「UNBELIEVABLE: Mate returns ring found in Fiji 8 years ago」(Elyse Wurm)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 H.R.)

2023/12/11 18:41

この記事のみんなのコメント

7
  • いち(

    12/12 12:21

    左手の人差し指に見える。

  • 近くに専門店があるのは羨ましい。ワタシのトコにも専門店まがいはあるけど…チェーンステッチが出来ない専門店です(笑) ネットで探して郵送で裾上げしてもらったりもしてます(汗)

  • ↓ワタシも、裾上げするときは…かなりの長さを切ります。軽いテーパードスリムはストレートになります(笑) ヴィンテージって書きましたが、大したヴィンテージではないです。'70と'80のリーバイスが何本かあるだけです。7割方リーバイスです。それも、デッドストックとして保管してるのではなく、普通に履いているものばかりです(汗) あとは、わりと新しい限定モノですね。くぅ~。思い出したらまた泣けてきた!

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