ビリー・アイリッシュ、LGBTQ+をカミングアウトも「みんな知ってると思っていた」
ビリー・アイリッシュは、現地時間11月13日に米誌『Variety』が掲載したインタビューで、女性に魅力を感じていることを明かした。
ビリーは「私は人生の中で女性や友人、家族と深くつながっていて、肉体的にも惹かれている」と言うと、次のように続けた。
「彼女達の美しさや存在感に、おじけづくこともある。私は人として彼女達を愛しているし、惹かれている。本当に魅了されている。」
そしてビリーは、自身のセクシュアリティについてこのように話した。
「私は女性らしさを感じたことがない。自分が可愛い女の子だと思い込まなきゃいけないんだ。私は自分が“she/her”であると認識しているけど、本当に女子であると感じたことがないのよ。」
さらにビリーは同月16日、米ロサンゼルスで同誌が主催した「Power of Women」2023年の授賞式で涙ながらにスピーチを行い、自身のジェンダーアイデンティティについての思いを次のように明かしていた。
「ここでは、女性であることは本当に難しい。私は本当の意味で女性だと感じたことがない。女性であることに馴染めないと感じながら、人生のほとんどを過ごしてきた。」
「ここ数年はその不安のせいで、私はすごく“Pick me(ほかの女性とは違う)”って思うようになった。『私はほかの女性とは違う。だって、みんなと同じようなことはしないから』って感じだった。」
そして、「その時期をとても恨むようになった。ほかの女の子達と同じようになりたいという気持ちが強かった。みんな本当にしっかりしているし、私は女性を愛しているんだ」と述べていた。
そんなビリーが今月2日、ロサンゼルスで米誌『Variety』のイベント「Hitmakers」に出席した際、自身がLGBTQ+であることをカミングアウトした。
ビリーは同誌の記者から、11月のインタビューでカミングアウトするつもりだったのかと聞かれて、こう答えている。
「ノー。そんな気はなかった。だけど私はなんとなく『これって、あからさまじゃない?』と思っていた。みんなが知らないとは思わなかった。」
ビリーは“カミングアウト”することについて「あまり信じてなかった」と言うと、その理由について「『どうして私達は存在できないの?』って感じだった。ずっとこうしてきたけど、このことについて話さなかっただけなんだ」と説明した。
そして、ようやく自身がLGBTQ+であることを世間に理解してもらえたことについて、このように吐露した。
「記事を見て『ああ、私は今日カミングアウトしたんだ』って感じた。オッケー。クールだよ。みんなが知らなかったようだから、知ってもらえて喜んでいる。だけど、この話をするのは緊張するな。でもそんなのダメだ。女の子達のためなんだから。」
最後にビリーは、女性に対する印象について「いまだに彼女達のことを恐れているけど、みんな可愛いと思う」と答えた。
ビリーが勇気を出してカミングアウトしたことに、SNSでは「おめでとう!」「みんな知っていたよ。だけど、君を誇りに思う」「素晴らしい。彼女の姿勢を愛すべきだ」といったコメントがあがっている。
Billie Eilish opens up about coming out in her Variety cover story: "I didn't realize people didn't know!" | Variety Hitmakers presented by @sonyelectronics https://t.co/xxmgD0zs3Y pic.twitter.com/uDDbCk6tgp
— Variety (@Variety) December 2, 2023
画像は『BILLIE EILISH 2023年11月18日付Instagram、2023年11月13日付Instagram「VARIETY COVER」』『Variety 2023年11月17日付Instagram「Cover star Billie Eilish at Variety Power of Women presented by @lifetimetv」、2023年12月3日付Instagram「Stars hit the carpet at Variety Hitmakers presented by @sonyelectronics」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)