過去の監督人選は失敗? トッテナム会長「ミスから学ばなければならない」

 トッテナムのダニエル・レヴィ会長が、過去の監督人事について言及した。20日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』が伝えている。

 2001年からトッテナムの会長を務めているレヴィ氏だが、2007-08シーズンにリーグカップで優勝して以来、タイトルを獲得することができていない。2014年〜2019年まで指揮を執ったマウリシオ・ポチェッティーノ元監督(現チェルシー指揮官)の下ではチャンピオンズリーグ(CL)で決勝進出を果たすなど、優勝に近づいている時期もあったものの、無冠の状況が続いている。

 2019年11月にポチェッティーノ元監督を解任して以降、これまでジョゼ・モウリーニョ氏やヌーノ・エスピーリト・サント氏、アントニオ・コンテ氏などを正式な指揮官として招へいしてきたトッテナムだが、いずれも2年も続かずに解任する結果となっている。

 しかし、今夏にセルティックからアンジェ・ポステコグルー監督を引き抜くと、プレミアリーグ開幕から5試合で4勝1分けと好スタートを切ることに成功。この結果、トッテナムは今夏レスターから加入したイングランド代表MFジェームズ・マディソンとポステコグルー監督が、8月のプレミアリーグ最優秀選手賞と最優秀監督賞を獲得するに至っている。

 このような状況のなか、19日の夜に行われた6年ぶりとなるトッテナムのファンフォーラムに出席したレヴィ会長はファンとの質疑応答の場面で、ポチェッティーノ元監督以降の監督人事がうまくいかなかった理由について聞かれると、「もしかしたら、私の答えに驚かれるかもしれないけど、私はみんなと同じように勝ちたいんだよ」と勝利を目指して人事を決めていることを強調しながら、次のように語った。

「でも、勝てないことへのフラストレーションと、一部の選手たちや多くのファンたちからのプレッシャーもある。勝たなければならないし、お金を使わなければならないし、偉大な監督を呼ばないといけないし、大物の選手も必要になる。それが私に影響を与えたんだと思う」

「ほぼ勝利していた時期もあった。マウリシオとはとてもいい時間を過ごした。そこに到達することはできなかったが、かなり近づいたから戦略を変えたんだ」

「その戦略とは『トロフィーを獲得した監督を連れてこよう』ということだった。私たちはそれを2回行ったが、ミスから学ばなければならない。彼らは素晴らしい監督だが、このクラブには向いていなかったのかもしれない」

「私たちが望んでいることのためには特定の方法でプレーしたいと思っている。そして、それは勝つためには時間が必要だということなら、おそらくそれが私たちにとって正しいことだと思う。だからこそ、私の観点からすれば、アンジェを連れてきたということが、正しい決断だ」

2023/9/21 15:18

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