PSGが痛恨の3発逆転負け…メッシ&S・ラモスの最終戦を勝利で飾れず

 現地時間3日、リーグ・アン最終節が行われ、パリ・サンジェルマン(PSG)とクレルモンが対戦した。

 前節のストラスブール戦で引き分けた結果、2年連続となるリーグ制覇を決めたPSG。リオネル・メッシやセルヒオ・ラモスといった重鎮選手の退団が決定し、クリストフ・ガルティエ監督の退任も噂されている中、2022-23シーズンの最終戦を勝利で飾りたいところ。メッシとS・ラモスは揃って先発出場を果たした。

 対するクレルモンはリーグ・アン昇格2年目となった今シーズンで暫定8位と出色のできばえ。直近の9試合で7勝1敗1分と、勝ち点「22」を荒稼ぎしシーズン終盤になって尻上がりに調子を上げてきた。ヨーロッパコンペティション出場権獲得の可能性はすでに閉ざされているものの、さらなる躍進を誓う来シーズンに向けて勝利で締めくくりたい最終戦となった。

 試合は開始4分、クレルモンのグレジョン・キエイが左サイドからのクロスに合わせていきなりゴールネットを揺らすものの、VARチェックの結果直前でハンドの判定となりノーゴールに。

 肝を冷やしたPSGは16分、右CKの流れからS・ラモスが打点の高いヘディングで合わせ先制に成功。自らのゴールで退団に花を添えた直後の19分、PSGはDFラインの裏に抜け出したアクラフ・ハキミがペナルティエリア内でアリドゥ・セイドゥに倒されPKを獲得。これをキリアン・エンバぺが冷静に沈めリードを2点に広げた。

 PSGの楽勝ムードも束の間、クレルモンはそのわずか3分後に相手のミスから1点を返す。GKジャンルイジ・ドンナルンマとマルコ・ヴェラッティの自陣ゴール前でのパス交換が乱れたところにヨアン・ガスティアンが詰め、至近距離からシュート。早い時間帯に反撃の狼煙を上げ、1点差に詰め寄る。

 さらに36分、クレルモンが得た中央でのFKがペナルティーエリア内でワレン・ザイール・エムリのハンドを誘い、これがPKの判定。同点とする絶好機だったものの、これをグレジョン・キエイがゴール左に外してしまい追いつくことはできなかった。

 攻勢を強めていたクレルモンだったが前半アディショナルタイムに遂に試合を振り出しに戻す。左サイドからのグラウンダーのクロスをGKドンナルンマが弾いたところにメフディ・ゼファンが詰めゴールネットを揺らし、序盤に負ったビハインドを跳ね返す同点弾を叩きこんだ。

 後半に入り再び押し込まれる時間帯が続いたクレルモンは63分、左サイド深くまで侵入したネト・ボルジェスからパスを受けたエルバサン・ラシャニが中央にクロスを送る。このボールに最後はキエイが合わせ、この日初めてリードを奪ってみせた。

 その後PSGは選手を入れ替えつつ、同点ゴールを目指したものの、ゴールネットを揺らせぬまま時計の針が進んでいく。試合はこのまま2-3で終了。最後の試合となったメッシは何度か決定機を迎えたものの、有終の美を飾ることはできず。リーグ・アンはこれで全日程が終了となった。

【スコア】

パリ・サンジェルマン 2-3 クレルモン

【得点者】

1-0 16分 セルヒオ・ラモス(パリ・サンジェルマン)

2-0 21分 キリアン・エンバぺ(PK/パリ・サンジェルマン)

2-1 24分 ヨアン・ガスティアン(クレルモン)

2-2 45+1分 メフディ・ゼファン(クレルモン)

2-3 63分 グレジョン・キエイ(クレルモン)

2023/6/4 7:14

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