バルセロナ、女子CLで2年ぶり2度目の優勝! ヴォルフスブルクに圧巻の3発逆転勝利

 女子チャンピオンズリーグ(CL)決勝が現地時間3日に行われ、バルセロナ・フェメニ(バルセロナ女子)とヴォルフスブルクが対戦した。

 バルセロナ・フェミニは3シーズン連続の決勝進出。女子サッカーの歴史を塗り替え続けている同クラブは、今シーズンのプリメーラ・ディビシオン・フェメニーナ(スペイン女子1部リーグ)を28勝1分1敗の成績で制し、4連覇を達成した。2シーズンぶりの欧州女王への返り咲き、そして今シーズンの2冠達成を目指す。対して、過去2回の優勝を誇るヴォルフスブルクは3シーズンぶりに決勝に駒を進めた。2013-14シーズン以来、通算3度目の栄冠を狙う。

 キックオフからわずか3分で試合の均衡が破れる。ヴォルフスブルクのMFエヴァ・パヨルが敵陣内で相手選手からボールを奪うと、そのままボックス手前中央に侵入し右足を一閃。強烈なシュートがGKの手を弾きゴール右上隅に突き刺さった。ヴォルフスブルクがあっという間に先制する。その後、ビハインドを負ったバルセロナ・フェメニはボール保持率を高め、幾度となくチャンスを作るも、なかなかネットを揺らすことができない。

 すると37分、押し込まれていたヴォルフスブルクが追加点を奪う。敵陣左サイドの深い位置でボールを受けたパヨルがゴール前に鋭いクロスを供給。待ち構えていたアレクサンドラ・ポップがヘディングで豪快に叩き込み、リードを2点に広げた。バルセロナ・フェメニは終盤にかけて圧力を強めるも、得点は生まれず。前半はこのまま0-2で終了した。

 迎えた後半、バルセロナ・フェメニの攻撃陣が火を吹く。48分、敵陣内で細かくパスを繋ぎ、右サイドに開いてボールを受けたキャロライン・グラハム・ハンセンが巧みなドリブルでボックス内に侵入。グラウンダーの折り返しをパトリシア・ギハロが押し込み1点を返す。さらに50分、敵陣右サイド深くからゴール前にクロスが送られると、飛び込んだのはまたしてもギハロ。ヘディングシュートでネットを揺らし、瞬く間に同点に追いついた。

 その後はボール保持率で上回るバルセロナ・フェメニが試合を優位に進める。迎えた70分、右からのクロスでゴール前に混戦が生まれると、こぼれ球に反応したのは左サイドバックのフリードリナ・ロルフォ。左足で豪快に蹴り込み、バルセロナ・フェメニが逆転に成功した。その後、ヴォルフスブルクは反撃を試みるも、スコアを動かすことはできず。試合はこのまま3-2で終了し、バルセロナ・フェメニが2シーズンぶり2度目のCL制覇を成し遂げた。

【スコア】

バルセロナ・フェメニ 3-2 ヴォルフスブルク

【得点者】

0-1 3分 エヴァ・パヨル(ヴォルフスブルク)

0-2 37分 アレクサンドラ・ポップ(ヴォルフスブルク)

1-2 48分 パトリシア・ギハロ(バルセロナ・フェメニ)

2-2 50分 パトリシア・ギハロ(バルセロナ・フェメニ)

3-2 70分 フリードリナ・ロルフォ(バルセロナ・フェメニ)

2023/6/4 1:51

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