カゼミーロが人種差別被害に遭ったヴィニシウスに言及「彼がレアルを去りたいと言っても、驚かない」

 マンチェスター・Uに所属するブラジル代表MFカゼミーロが、レアル・マドリードに所属する同国代表FWヴィニシウス・ジュニオールを巡る人種差別問題に言及した。3日、スペインメディア『ムンド・デポルティーボ』が伝えている。

 ここ最近のラ・リーガで、度々話題に上がる人種差別問題。以前からこの問題は蔓延っており、日を追うごとに悪辣さを増している。ヴィニシウスは5月21日、敵地『メスタージャ』で行われたラ・リーガ第35節にて、スタンドに詰め掛けたバレンシアサポーターの一部から人種差別を受けた。この状況にヴィニシウス自身やレアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督、チームメイトらが苦言を呈していたほか、ヴィニシウスの母国であるブラジルのルラ大統領やブラジルサッカー連盟(CBF)も非難の意思を表明するなど、大きな問題となっている。

 

 昨夏にレアル・マドリードからマンチェスター・Uへと活躍の場を移したカゼミーロは、ブラジルメディア『NNTスポーツ』で、かつての“同僚”であるヴィニシウスを巡る人種差別問題について「まだあのような差別を行う人たちがいることが僕たちを悩ませている。ヴィニシウスが声を上げるのはこれが初めてではない。あんなに素晴らしい選手を失うわけにはいかないし、ラ・リーガは対策を講じなければならないと思う」と人種差別的な行為を行うことを強く非難すると共に、リーグ全体でこの問題に対応する必要性を強調した。

 さらに、「彼がレアル・マドリードにいることをうれしく思う。だが、彼がレアルを去りたいと言っても、他のことに専念したいと思っても驚きではない」と続け、差別がヴィニシウスの去就に影響する可能性も指摘した。

2023/6/3 23:56

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