秋葉原カフェに「魔性メイド」激増中!!ワンドリンク4万円のボッタクリも…クールジャパンの聖地で観光客が被害に!

 コロナ禍も収束に向かう中、日本各地の繁華街にも活気が戻りつつある。

「その一つが秋葉原です。今やアニメなどのクールジャパン文化は、世界共通の人気コンテンツ。コロナの水際措置も終了し、再び多くの外国人が押し寄せています」(全国紙社会部記者)

 だが、その日本を代表する観光地で、ボッタクリ行為が横行しているそんな情報をキャッチした本誌記者は5月中旬のある日の午後、秋葉原に直行した。

■藤田ニコル似の真白ちゃんが語るには

 秋葉原駅の電気街口から出て中央通りを歩き、通称「メイド通り」といわれる一角を目指す。道すがら、ミニスカメイド姿のかわいらしい女の子がズラリと並び、店のビラを配ったり、声をかけたりしている。その一人に導かれ、一軒のメイドカフェに突入した。

「おかえりなさいませぇ、ご主人様」

 迎え入れてくれたのは、藤田ニコル似の真白ちゃん(仮名・21)。おっとりとした雰囲気の彼女だが、気を緩めてはいけない。彼女が“魔性のメイド”である可能性もあるのだ。

「このあたりって、ボッタクリが多いって本当?」

 1杯550円のコーラを飲みながら、尋ねると、「え〜やだぁ、そんなことしないですよ、プンプン」「でも、ネット記事にもなっていたよ」「あのね、それって、たぶん“コンカフェ”ですよ」

■コンカフェが増え

 裏社会ネタに詳しいジャーナリストの石原行雄氏が、こう解説する。

「今や、給仕してもらって楽しむ、普通のメイドカフェは少数派で、コンセプトを決めた女性が接客するコンカフェ(コンセプトカフェ)が増えています。カフェと言いながらガールズバー形態の店も多く、中にはボッタクリ系の呼び込みをしている店があるんです」

 真白ちゃんに別れを告げ、再び路上に舞い戻った記者。

■みちょぱ似の美女に声をかけられ

「かわいいお姫様のいるコンカフェ、いかがですか?」と、猫耳をつけた、みちょぱ似の美女が声をかけてきた。導かれるまま、ビルの2階にある店内に入ると、料金は40分3000円で飲み放題。1杯目のビールを飲む際、さっそく彼女から、おねだりが入った。

「私も1杯いいですか?」

 ムム、もしやコンカフェ嬢の魔の手か? ここは虎穴に入らずんば、の精神で、大人の余裕を見せておこう。

「いいよ、どうぞ」

「やった〜、私、リサです。さ、カンパ〜イ!」

 聞けばリサちゃん、秋葉原のコンカフェ歴4年のベテランだという。街の事情に詳しそうなので、ボッタクリ店について尋ねると、「お兄さんが言っているようなヤバい店は、3年前くらいから増えてきた感じ。コロナでアニメの店とかが一気に潰れて、代わりに入ってきたのがコンカフェ」

 声を潜めて、こう続ける。

「あのね、うちは風営法の許可を取っているけど、取らずにやってるところもけっこうあるよ。ないとホントはお客さんと、一緒に飲んじゃいけないんだけどね。私の知ってるヤバい店は、入店したらボトルを入れないと帰さない。そのボトル代が4万円なんだよ〜」

 さらに、ボッタクリと噂される近隣のコンカフェと、注意点を教えてくれた。

「大通りでビラを配っている子は警察の許可を得ている店だけど、裏路地で客引きしてる店は危ない。あと、メニュー表にキャストのドリンク代が表記されている所は、勝手に飲まれて高額請求もあるから要注意」

 店を出て、彼女に教えられた雑居ビルに向かう。階段を上ると、確かに店の前の看板に“コンカフェ”の文字が。意を決してグレーの扉を開くとなんと店には、誰もいなかった。少々、薄暗い店内の雰囲気を見る限り、営業中であるのは確かなのだが……。

「誰もいないなら、あそこのスタッフも女の子も、みんな客引きに出ているよ。自分から来るなんて、お兄さん、珍しい人だね(笑)」(別フロアの居酒屋店主)

 “アキバ”が健全に戻ることを願いたい。

2023/6/3 7:20

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