アヤックスがヘイティンガ監督との契約満了を発表…5季ぶりの無冠、14季ぶりにCL出場権を逃して退任

 アヤックスは6月1日、ヨン・ヘイティンガ監督の退任を発表した。

 1983年11月15日生まれのヘイティンガ氏は現在39歳。現役時代はアヤックスやエヴァートン、オランダ代表などで活躍した同氏は、引退後に“古巣”アヤックスで指導者キャリアをスタートさせた。2021年夏からはヨング・アヤックス(Bチーム)を率いると、2023年1月に成績不振により解任されたアルフレト・スフリューデル前監督の後任として、暫定的にトップチームを指揮することが決定。その後、2022-23シーズン終了まで同氏が続投することが発表された。

 ヘイティンガ監督は就任直後から公式戦4連勝を飾るなど、幸先の良いスタートを切った。しかし2月末に、ヨーロッパリーグ・ラウンド32で敗退すると、フェイエノールトとのエールディヴィジ優勝を占う大一番で敗れて3連覇に暗雲。さらにKNVBカップ・決勝戦でも、PK戦にまでもつれ込んだ死闘の末に、PSVに苦杯をなめさせられた。最終的にアヤックスは、2017-18シーズン以来の無冠(ヨハン・クライフ・スハールを含む)に終わった他、14シーズンぶりにチャンピオンズリーグ出場権を逃している。

 アヤックスのフットボールディレクター(FD)職に就くスヴェン・ミスリンタット氏は、ヘイティンガ監督の退任に伴い、クラブ公式サイトで決断の背景について明かしている。

「私は今日の午後、ヨンに伝えた。個人的なレベルでは、これは厳しい決断で、彼に伝えるのは簡単なことではなかった。ヨンは困難な時期にクラブを助けるために就任し、献身的に取り組んでくれた。我々はそのことにとても感謝している。5位にいたアヤックスを3位に引き上げた」

「彼はこの数カ月で多くのことを学んだ。我々はヨンの成長のために役割を果たし、彼とのつながりを保ちたいと考えている。一方で私は、アヤックスにはもっと経験豊富な監督が必要だという結論にも至った。この状況でアヤックスのパフォーマンスを向上させるために、それはとても重要なことだ」

2023/6/2 12:52

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