所持金3000円、懐中電灯を片手に「4時間半ほど歩いて帰りました」 電車で寝過ごし隣県で目覚めた男性の回想

働き過ぎは健康によくないことはもちろん、電車で寝過ごす確率も急上昇する。「今から20年程前、名古屋駅のレストランに勤めていた」という40代後半の男性(愛知県/サービス・販売・外食/年収400万円)が、電車で寝過ごした過酷すぎるエピソードを語ってくれた。その日は

「本来早番で7時~15時の勤務予定だったけどコックが1人休んだので通し勤務になり、店の片付けとかもあり23時迄働き」

と、まさかの16時間拘束で働いた。疲労がピークを越えていたことは想像に難くない。(文:okei)

「慌てて多治見駅で降りたけど……」

本来であれば「JR中央線の土岐市行きに乗り、本来は高蔵寺駅で降りて原付バイクに乗換え家に帰る」はずだった。名古屋から高蔵寺(愛知県)までは30分ほどだが、

「疲れてて車内で寝てしまい気付いたら多治見駅に着いたところ」

と3駅先の多治見(岐阜県)まで乗り過ごしてしまった。23時過ぎに乗車したため着いたのは日付が変わった頃だ。案の定、

「慌てて多治見駅で降りたけど名古屋方面に行く列車は既に無く、手持ちのお金も給料日前で3000円程しか無かった」

と窮地に陥った。意を決し、こんな行動に出た。

「多治見駅から夜中の0時過ぎに、鞄にいつも入れてた懐中電灯を片手に愛岐道路という道を高蔵寺駅に向かって約4時間半程歩いて帰りましたね」

「さすがに時間が時間だったので高蔵寺方面に行く車は1台も無くそれどころか多治見方面に行く車すら3台あったかですが」

愛岐道路はその名の通り愛知と岐阜を結ぶ道路だ。ヒッチハイクをするつもりがあったかは不明だが、そもそも車がほとんど通らない寂しい行程だった模様。それでも、

「何とか朝5時には高蔵寺駅に着き原付バイクを駐輪場から取出し6時に家に帰り」

「その日は遅番だったので3時間程仮眠して再び会社に行きましたね」

と無事帰宅。そもそも長時間労働の末こうなったわけだが、4時間も歩いた上にちゃんと仕事に行ったのだから立派だ。

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2023/6/1 6:00

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