バルセロナはキミッヒを諦めない…スペイン紙が一面トップで報じる

 今シーズン限りでの退団が決定している元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツの後任を必要としているバルセロナとって、バイエルン所属のドイツ代表MFジョシュア・キミッヒは現実的なオプションであると17日に報じたスペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が、バルセロナのキミッヒ獲得は依然可能であると31日に一面トップで報じている。

 キミッヒはバイエルンのユリアン・ナーゲルスマン前監督を解任したことをよく思っていないとされていたが、さらに同クラブがリーグ11連覇を達成した直後のタイミングでオリバー・カーン高経営責任者(CEO)とハサン・サリハミジッチ・スポーツディレクターの解任を発表したことにより不快感を大きくしたと伝えられている。

 キミッヒの友人であるロベルト・レヴァンドフスキやドイツ代表GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンがバルセロナに溶け込んでいることも好材料で、バルセロナはバイエルンに対しキミッヒへの興味を示すため正式な手続を行うべく、6月の代表ウィークまでに具体的な提案を伝える予定だと同紙は言及している。

 そのためにバルセロナはラ・リーガから財務面に関する承認を得る必要があり、キミッヒ獲得のみならず、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシを復帰させるためにもラ・リーガを納得させる必要がある。

 キミッヒ獲得のオペレーションが現実的だとする理由のひとつが、キミッヒがバルセロナを率いるシャビ・エルナンデス監督の提案を聞きたいと考えており、シャビ監督もキミッヒと打ち合わせを行う意向がある点だという。キミッヒ獲得はバルセロナにとって困難なオペレーションとなるが、来季のチャンピオンズリーグを見据え優先順位の高い案件だと見られている。

 そして、キミッヒにとってシャビはアイドルであり尊敬の念を抱いているうえ、すでにバルセロナに所属している友人たちから多くの情報を得られることから、本件は具体的に動きうると同紙は結論づけている。財政的に厳しい状況の中でバルセロナがキミッヒ獲得ができるのか、今後の動向が気になるところだ。

2023/5/31 23:48

こちらも注目

新着記事

人気画像ランキング

※記事の無断転載を禁じます