浦和が伊藤の後半AT弾で劇的逆転勝利!…広島との上位対決を制して4位へ浮上

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)により延期されていた、明治安田生命J1リーグ第11節が31日に行われ、浦和レッズとサンフレッチェ広島が対戦した。

 前節終了時点で6位に付ける浦和が、4位の広島をホームで迎えた上位対決は、序盤から激しい攻防が展開される。7分には、右サイドからの大きなサイドチェンジでボールを受けた広島の東俊希が、ハーフライン付近からドリブルで駆け上がりアーリークロスを供給。松本泰志がニアサイドで合わせるが惜しくも枠を外れてしまう。

 31分にもCKの流れから茶島雄介がクロスを上げると、ボックス内で広島DF荒木隼人と浦和DFアレクサンダー・ショルツが競り合い、セカンドボールがナッシム・ベンカリファへと渡る。しかし、シュートはミートせず浦和のGK西川周作が左手で弾き出した。

 両チームともにネットを揺らせない前半だったが、後半序盤にスコアが動く。左サイドで縦パスを受けたドウグラス・ヴィエイラが、相手を背負いながらワンタッチで川村拓夢へ繋ぐと、ペナルティエリア内に侵入し右足でシュートを放つ。ゴールマウスをとらえた一発は、GK西川によって防がれたが、こぼれ球に反応した森島司が押し込み広島が先制に成功する。

 対する浦和も72分、右サイドの深い位置でボールを保持しながら美しいパスワークで広島を翻弄すると、伊藤敦樹がペナルティエリア内に侵入してきた右サイドバックの酒井宏樹へパスを送る。これを受けた酒井がダイレクトでゴール左に流し込み同点弾を奪った。キャプテンの今季2得点目で『埼玉スタジアム2002』の雰囲気は最高潮に達する。

 浦和は逆転へ向けて攻勢を強めると、後半アディショナルタイムにゲームをひっくり返す。ピッチ中央でボールを受けた酒井が浅い位置からクロスを放ると、途中出場のブライアン・リンセンが頭で折り返し、ゴール前で待っていた伊藤が左足で合わせスコアを2-1とした。

 試合はそのまま終了し上位対決を制した浦和が、広島とセレッソ大阪を抜いて4位へ浮上。次節、浦和は6月4日にホームで鹿島アントラーズと、広島も同日にホームで京都サンガF.C.と対戦する。

【スコア】

浦和レッズ 2ー1 サンフレッチェ広島

【得点者】

0ー1 50分 森島司(広島)

1ー1 72分 酒井宏樹(浦和)

2ー1 90+2分 伊藤敦樹(浦和)

2023/5/31 22:13

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