大谷翔平「MVP獲得」に暗雲!!連投で肉体に異変!?無敵の二刀流を襲う「5つの爆弾」

 5月16日のオリオールズ戦で投げては5勝目、打っては特大9号3ランを含む4安打と、“リアル二刀流”で獅子奮迅の大活躍を見せた大谷翔平(28)。

 2021年に続く2度目のMVP獲得に向けて、快進撃を続ける侍スーパースターだが、ここにきて異変が生じているという。

「日本のメディアは活躍ばかり報じるので、あまり知られていませんが、思うような投球ができなくなっています。5勝目を挙げたオリオールズ戦でも、7回5失点とピリッとせず。さらに心配なのが、その試合で3発も本塁打を打たれた点です」(スポーツ紙MLB担当記者)

 鋭く横に曲がるスイーパーを武器に、無双状態だった投手・大谷だが、4試合連続で被弾するなど、防御率は3.23(5月18日時点=以下同)に急落している。大リーグ評論家の福島良一氏は、そのスイーパーに原因があると話す。

「高めに浮いたスイーパーを本塁打にされています。試合によっては、スイーパーを投球数の半数以上、投じることもあり、狙い打たれている印象です」

 スプリットやシンカーなど、豊富な球種を持つ大谷だが、なぜ、ここまで配球に偏りがあるのか。

「今季のエンゼルスは捕手の離脱が相次ぎ、大谷は急造バッテリーを組むことを余儀なくされています。決め球のスプリットを投げなくなったのは、パスボールのリスクを避けるという背景があるんです」(前同)

 この“スイーパー多投”は、大谷の体にも影響を及ぼしている。

「5月9日のアストロズ戦で、右手中指の爪が割れるアクシデントがありました。昨季も右手中指のマメを潰しており、回転数が多いスイーパーを投げるのは、中指への負担が大きいようです」(前出のMLB担当記者)

 一方、打者としては2割8分8厘、29打点、9本塁打の成績で、打率、打点、本塁打すべてでア・リーグ10傑にランクインしている。

 こちらは、死角が見当たらないようにも思えるのだが……。

「今季、大谷が放った9本塁打のうち、実に8本が変化球。速球を捉える割合が昨年より低下しており、速球への対応が課題です。また外角に落ちるチェンジアップを苦手にしており、相手投手も、そこを執拗に攻めていますね」(福島氏)

 ただ、大谷の修正能力の高さは折り紙つき。一時の不調はあっても、長いシーズンの中で、必ず調子を取り戻してくるはずだ。

 しかしながら、MVP獲得に向け、唯一、大谷の力だけでは越えられない壁があるという。

「エンゼルスの先発陣が弱く、守備率もリーグ最下位。上位球団には力負けしています。MVPは、上位チームの選手が選ばれる傾向にあるので、大谷がMVPを獲得するためには、エンゼルスが最低でもプレーオフ争いに加わる必要があるでしょう」(前同)

 障壁を乗り越えた先に、MVPは待っている。

2023/5/30 11:30

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