元セクシー女優が「業界の恋愛事情」を暴露。現役女優の“出会いの場”はどこなのか――大反響トップ10
日刊SPA!で反響の大きかった2022年の記事からジャンル別にトップ10を発表。今回は集計の締切後に、実は大反響だった記事に注目。年間ランキングで忘れられがちな11月から12月31日までに公開、惜しくもトップ10入りできなかった次点はこちら!(集計期間は2022年11月後半~2023年1月。初公開日2022年11月14日 記事は取材時の状況) * * *
◆ファンは知らないセクシー女優の恋愛事情
「彼氏はいますか?」
セクシー女優に向けて恋人の有無を尋ねるファンは、いつの時代も現れる。当然のことながら誰も真実を口にせず「いません」と答えるのがお決まりのパターンだ。
ほとんどの人がその質問の回答を予想できてはいるものの、男性は女優の恋愛事情がどうしても気になってしまうらしい。仕事内容が特殊なため、いつ恋愛をしているのか、どこで誰と出会っているのか、どんな相手なのか……など、さまざまな想像を膨らませる。
気に入っている女優に恋人がいてほしくない——。心の片隅ではこんな想いを抱える人さえいるのだから。
今回は実際にセクシー女優の恋愛とはどんなものなのかを話していこう。以下の内容は私の実体験を元にしているので、限りなくリアルに近いとは思う。
◆現役セクシー女優の彼氏持ち率は意外と高い
多くの人が想像する以上に、セクシー女優の彼氏持ち率は高い。デビュー時からお付き合いしている男性がいて、引退後にゴールインなんてケースもたまに聞く話である。
以前、男性に元セクシー女優だと打ち明けたときの5つのリアクションを解説しているが、恋人の職業をさほど気に留めない男性は一定数いる。例え彼女がセクシー業界に身を置いていても偏見の目を持たないことから、結果的に良好な関係を築けるのだろう。
また、近頃の女優たちはルックスのみならず、性格もパーフェクトでないと仕事が入り続けない傾向にある。それゆえに世間一般でいうところの“イイ女”が多いため、単純にモテる。だからこそ固定のパートナーを持ちつつ、仕事を続ける女優が多いと言えるのだ。
とは言ってもその裏では「仕事に集中したいから」「今は恋愛に興味がないから」などの理由であえて彼氏を作らない、あるいは不要と思っているパターンも。仕事の内容が内容なので気持ちの切り替えが難しいタイプや、他に趣味が充実しているタイプは自然と男っ気がなくなっていく。
私も心を分割することが酷く苦手なので、現役時代は一切パートナーがいなかった。もし恋人を作ったら、明日からもう現場に行けなくなる自分の姿が容易に想像できたからである。
彼氏持ち率は確かに高いけれど、全員にいるというわけではない。これは女優の知名度などは一切関係なく、個人個人によって大きく変わる部分だ。
◆パートナーとの出会い方は一般女性とほぼ変わらない
セクシー女優とパートナーの出会いには、さまざまなシチュエーションがある。飲み会、友人の紹介などの方法があるが、ひとつ言えるのは「一般女性とそこまで変わりがない」といったことだろうか。
例えセクシー業界で働いていても、女優全員が同窓会へ顔を出せないとは限らないし、業界外の付き合いだってたくさんある。「セクシー女優だからココでしか出会えない」なんてことはまずありえないのだ。
ただし、一般の女性と大きく異なるのはマッチングアプリの使用率。売れっ子ほど世の中に顔が知れているため、気軽にあの手のものは使えない。ファンとマッチングしてしまったら困るし、多くの男性は知っているセクシー女優がアプリ内で現れた瞬間、真っ先に画像悪用を疑うのではないか。
基本的に人前に出て商売をする人間と、マッチングアプリの相性は本当に悪い。だいたいは飲み会やら、紹介やら対面のリアルな世界で出会い、お付き合いを始めるケースが多くの割合を占めると言ってもいいだろう。
◆セクシー女優の彼氏はみんな高収入なのか問題
セクシー女優をやっていると高収入を手にできるため、金銭感覚に変化が起きる。よって、セクシー女優の彼氏の多くが平均以上に稼いでいる男性になりがちだ。アルバイト程度で活動していたり、あるいは本業を別に持つ“副業女優”であれば、そこまで金銭感覚が歪みすぎることはないので、ごくごく一般的な相手を選ぶことも考えられるだろう。
しかし女優一本で活躍していれば当然稼ぎは大きい。どんなに好きでもお互いの金銭感覚がズレていると関係を続けるのは厳しいので、自然と高収入の相手とくっつく傾向にある。もちろん平均的な稼ぎの男性が眼中にない、なんて話ではないが、基本的には選ばれづらいのが現実。
悲しいことを言うようだが、そのような相手と最初はうまくいっても、男性側が自分の収入をコンプレックスに感じる可能性だって考えられる。また、女優側が「行く飲食店やプレゼントなど多くの部分で気を遣う」と不満を溜めやすいことから、後々になって問題が生じやすい。なので人並み以上に稼ぐパートナーの方がお互い分かり合える、ということ。
このような話をすると「セクシー女優はやっぱり銭ゲバか」「男の財布しか見ていない」と批判されがちだが、冷静になって考えてみてほしい。例え話として、あなたが年収250万円に対し、彼女の年収が1,000万超え。向こうと生活のグレードが全く違うとしたら……? きっとやりづらいことこの上なしだろう。
女優たちは男性を懐具合だけで判断しているというより、ただ自分の持つ感覚と合う相手を探しているだけなのだ。
◆ホストやバンドマンなどの「彼氏」とは呼びづらい男性たち
「見て!私の彼氏。カッコいいでしょ?」と、現場で恋人の写真をあちこちに見せて回る女優がいた。たしかにルックスは良く、周囲に自慢したくなるような彼氏だったが、話を深掘りすると気になる部分が次から次へと出てきた。
彼のために毎月〇〇〇万円必要だの、ファンが少ないからライブがある度に足を運んであげているだの、生活費を長年工面しているだの……。セクシー女優のなかには彼氏とは呼べない彼氏と付き合っている層がいる。というか、推し活ビジネスが当たり前となった世の中で、どの界隈でもこのようなタイプが増加しているように感じる。
昔から高収入の女性には悪い虫が寄り付く傾向にある——。これはいつの時代も変わらない。悲しいかな彼女たちの稼ぐ能力を利用し、甘い蜜を吸う男性に引っかかるパターンだ。一部では心の寂しさを埋めるため、色々と分かったうえでわざとヒモを飼う逞しい(?)タイプもいるのだが。
良くないパートナーにハマる女優はメンヘラ化しやすく、情緒が安定しづらいので、仕事のパフォーマンスが下がり危険な沼にハマる。多くの人がどこかで目を覚ますのだが、稀にアリ地獄から抜け出せず気づけば何年も経過している恐ろしい話も……。
女性の高収入にはリスクがつきもの、と言うが、「悪い男が近づいてくる」という点もリスクの1つだ。恋愛はいいことだが、時に身を滅ぼす要因になりかねないため、現場で写真を見せびらかしていたあの子が今は幸せに過ごしていることを強く願うばかりである。
◆結末は「幸せ」か「想像通り」か…
セクシー女優の恋愛事情は人によって大きく異なるため、全員が同じとは限らない。素敵な出会いで幸せを掴むパターンもあれば、“想像通り”と言わんばかりの悲劇を作り出してしまう人もいる。
どんな仕事に就いていても、恋がしたい。つい「セクシー業界の人間だから」と色眼鏡で見てしまいがちだが、本質はどこにでもいる女性と何ら変わりないということだ。
文/たかなし亜妖
【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。