約10万円の金属探知機で金塊を発見 2千万円以上の価値に驚愕(豪)

大きな金塊が発見されたのは、豪ビクトリア州のバララット、ベンディゴ、セント・アーノーの間に広がる“ゴールデン・トライアングル(Golden Triangle)”と呼ばれる場所で、1850年代にゴールドラッシュが起きた地域だ。ここでは今でも金が見つかることがあると言い、ビクトリア州の地質調査所は、該当エリアの中央、中央北部には最大で7500万オンス(約2300トン)の金が眠っている可能性があると推測している。ゴールドラッシュ時代には8000万オンス(約2500トン)の金が採掘されたと言われており、これと比較すると金を発見できる可能性は非常に高いと言えるだろう。

こうした背景から同地域を訪れ、趣味で金の採取を行う人も多いという。そんな夢の溢れる場所を、1人の男性が金を探し出すために訪れた。アマチュアだという男性は1200豪ドル(10万円超)と金属探知機にしては比較的手ごろな価格で購入した「Minelab Equinox 800」という種類の金属探知機を手に探索を始めた。すると金属探知機が反応し、一部が金のような物体で覆われた、手のひら以上もある大きな石を発見した。男性はこの石を発見した当初、土で汚れていたので金がついていることに気がつかなかったそうだが、キレイにしてみると石に金が付着していることが分かった。「ひょっとすると石の中にも金があるかもしれない」と思った男性が石を2つに割ると、内部にもびっしりと金が含まれていた。

男性はこの石にどれほどの価値があるのかを知るため、石の片割れを持って同州ジーロングにある金属探知機などを販売する会社「Lucky Strike Gold」を訪れた。男性が持ち込んだ石を鑑定した同店のオーナーであるダレン・カンプさん(Darren Kamp、43)は、「男性は『見せたいものがあるんです』と言ってバッグから石を取り出すと、『これに1万豪ドル(約89万円)以上の価値があると思います?』と私に尋ねました。その石を手にした瞬間、『これは10万豪ドル(約890万円)相当になるかもしれない』と思い顎が外れましたよ。ただただ信じられませんでしたね」と興奮した当時を振り返った。

ダレンさんは過去43年間にわたり金を探し続けてきたベテランであり、男性の自宅にあったもう片方の石と合わせて詳しい鑑定を行うと、石には2.6キロもの金が含まれていることが判明し、金額にして24万豪ドル(約2100万円)にもなった。石の重さは4.6キロだったと言い、石の半分以上が金であることになる。ダレンさんは、「この大きさでこれだけの金が含まれた石は見たことがないです。一生に一度の発見ですよ」と目を丸くした。

今回の金塊はこれまで見てきたものの中で最大であると話すダレンさんは、「大きな金塊は基本的に大企業によって発見されます。1200豪ドル(10万円超)の金属探知機でも金を見つけることができると証明されましたね」と誰でも大きな金塊を探すことのできる可能性に目を輝かせた。

ちなみに2021年9月には、アメリカの州立公園を訪れた女性が330万円相当のダイヤモンドを発見し話題を呼んでいた。

画像は『CNN 2023年3月28日付「Amateur gold digger finds huge nugget worth $160,000 in Australia」(Credit: Lucky Strike Gold)』『9 News Melbourne 2023年3月27日付Facebook「An amateur prospector is laughing all the way to the bank,」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 iruy)

2023/3/31 21:02

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