大きく膨らんだヘビの腹部、切り裂き取り出されたのは完全な形のヒツジ!(ブラジル)

ブラジル北東部アラゴアス州にある自治体「パウメイラ・ドス・インジオス(Palmeira dos Índios)」の住民が18日、腹部が異様に膨らんだヘビを発見した。

ヘビは中央アメリカから南アメリカの熱帯に生息する“ボアコンストリクター”とみられ、住民らはこの個体が家畜を飲み込んだとみて捕獲、腹部を切開した。

当時の様子はカメラが捉えており、縦に一直線に切り込みが入ったヘビの腹部から、頭部が黒で体の後ろ半分が白のヒツジが“完全な形”のままで取り出される様子が映し出されていた。

ヒツジはすでに死んでいたそうだが、英ネットメディア『The Daily Star』は「通常、ボアコンストリクターが獲物を消化するには5日ほどかかる」と指摘しており、このヒツジは飲み込まれてからそれほど時間が経っていないと思われる。

アラゴアス州を拠点とするネットメディア『Rádio Sampaio』によると、このヘビは体長が3.5メートルほどだったそうで、動画には次のようなコメントが寄せられた。

「ヘビを殺す必要はなかったのでは?」

「捕獲して別の場所に放すべきだった。」

「ヘビは獲物を飲み込む前に窒息させるはず。腹を開けたところでヒツジは救えなかったよ。」

「残酷。」

「いや、子供が飲み込まれていた可能性もあるからね。」

「こんなヘビが近くにいると思うと怖い。やはり処分してもらいたいね。」

なお動画の拡散を受けてブラジル当局は、ヘビを見つけた場合は触れたりせず、消防署や環境局などに連絡するよう注意喚起した。

ちなみにオンライン版『ナショナルジオグラフィック』によると、ボアコンストリクターは肉食で、野生の個体の寿命は20~30年、体重は27キロ(60ポンド)ほどで、体長は大きいもので4メートル(13フィート)という。ただ体重が45キロ(100ポンド)を超えることもあり、最大の個体の体長は約5.5メートルだそうだ。また毒はないが、小さく鉤状の歯で獲物に噛みつき、筋肉質の体で窒息するまで締め付けて飲み込む。さらに顎が左右に大きく広がるため、サルや野生のブタなども捕食するようだ。

画像2、3枚目は『Rádio Sampaio 2023年3月20日付Instagram「Uma jiboia assustou os moradores do Sítio Boa Vista e Povoado Santo Antônio」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 A.C.)

2023/3/23 5:00

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