アーセナルがヴィエラ解任のパレスを圧倒! 4発快勝でリーグ戦6連勝…サカは2G1Aの活躍

 プレミアリーグ第28節が19日に行われ、アーセナルとクリスタル・パレスが対戦した。

 ヨーロッパリーグ(EL)ではラウンド16でスポルティングに屈し、ベスト8進出を逃したアーセナル。タイトル獲得の可能性が残っているコンペティションはプレミアリーグだけとなった。そのプレミアリーグでは2位マンチェスター・Cに「5」ポイント差を付け首位を快走中。直近は5連勝中と絶好調を維持している。今節はパトリック・ヴィエラ前監督を解任したばかりのクリスタル・パレスとホームで対戦。しっかりと勝ち点「3」を獲得したいところだ。

 アーセナルはブカヨ・サカ、レアンドロ・トロサール、ガブリエウ・マルティネッリが前線を形成。そのほか、マルティン・ウーデゴーアやグラニト・ジャカらが先発に名を連ねている。また、ELで負傷したウィリアン・サリバに代わりロブ・ホールディングがDFラインに入った。日本代表DF冨安健洋はメンバー外となっている。

 アーセナルがボール保持率を高める中で迎えた11分、最初の決定機を作ったのはクリスタル・パレスだった。自陣左サイドでボールを奪取すると、そこから縦に速いカウンターを発動。左サイドを駆け上がったウィルフレッド・ザハがボックス内に侵入し、カットインから右足を振り抜いたが、シュートは惜しくも左ポストを直撃した。

 試合の主導権を握るアーセナルは中盤での巧みなパス交換を起点に、両サイドからの仕掛けでボックス内への侵入を試みる。18分には右サイドを攻略すると、最後はボックス手前中央からウーデゴーアがミドルシュートを放ったが、相手GKの好セーブに阻まれた。押し込まれる時間が続くクリスタル・パレスはザハや最前線のオドソンヌ・エドゥアールを起点にカウンターのチャンスをうかがう。

 試合の均衡が破れたのは28分。鋭い出足でパスをカットしたベン・ホワイトが前方にパスを送ると、ボックス右角付近でこれを受けたサカが右足で中央へ折り返す。ファーサイドでボールを収めたマルティネッリが縦に持ち出し左足を振り抜くと、強烈なシュートがゴール右隅に突き刺さりネットを揺らした。ホームチームが先制に成功する。

 その後も攻勢を強めるアーセナル。この試合では、ホワイト、サカ、ウーデゴーアの3人が絡む右サイドからの攻撃が目立つ。すると43分、その右サイドから追加点が生まれる。左からのクロスがファーサイドに流れると、これを拾ったサカがボックス右角付近のホワイトへバックパス。ホワイトからのリターンパスでDFの背後を取ったサカが左足で流し込み、リードを2点に広げた。アーセナル優勢にまま、前半はこのまま2-0で折り返した。

 後半もアーセナルが主導権を握る。前半と同様に両サイドを起点に何度もボックス内に侵入。鋭い切り替えでボール保持率を高め、波状攻撃を仕掛けていく。すると55分、アーセナルがリードを3点に広げる。中央に絞ったオレクサンドル・ジンチェンコが鋭い縦パスを送ると、これを受けたジャカは後方のトロサールへ落とす。トロサールがボックス内に絶妙なスルーパスを送ると、ジャカが滑り込みながらゴールに蹴り込みネットを揺らした。

 3点のビハインドを負ったクリスタル・パレスは63分、マイケル・オリーズの左CKがゴール前にこぼれると、最後は混戦からジェフリー・シュルップが押し込みネットを揺らした。アウェイチームが1点を返す。クリスタル・パレスは72分にもチャンス。ザハがボックス内に侵入し、縦への突破から最後は左足を振り抜いたが、シュートは枠の右へ外れた。

 74分、アーセナルは途中出場のガブリエウ・ジェズスが最前線で起点を作ると、ボックス内左にボールがこぼれる。これを拾った途中出場のキーラン・ティアニーが中央へグラウンダーで折り返すと、サカが左足のダイレクトシュートをゴール左下隅に沈め、再びリードを3点に広げた。大きなアドバンテージを得たアーセナルは、次々と選手を入れ替えつつ、主導権を握ったまま時計の針を進めていく。

 試合はこのまま4-1で終了し、ホームで快勝したアーセナルがプレミアリーグ6連勝を飾った。対するクリスタル・パレスはリーグ戦4連敗を喫している。次節は4月1日に行われ、アーセナルはホームでリーズと、クリスタル・パレスはホームでレスターと対戦する。

【スコア】

アーセナル 4-1 クリスタル・パレス

【得点者】

1-0 28分 ガブリエウ・マルティネッリ(アーセナル)

2-0 43分 ブカヨ・サカ(アーセナル)

3-0 55分 グラニト・ジャカ(アーセナル)

3-1 63分 ジェフリー・シュルップ(クリスタル・パレス)

4-1 74分 ブカヨ・サカ(アーセナル)

2023/3/20 0:53

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