感情が顔に出過ぎてしまう保護猫、新しい飼い主のもとで見違えた表情に(米)

昨年11月、米ニュージャージー州で野良猫として過ごしていた“フィッシュトファー(Fishtopher、5)”は、同州グロスター・タウンシップにあるアニマルシェルター「Homeward Bound Pet Adoption Center」に保護された。その後、里親を探すためウェブサイトに掲載する写真を撮影したのだが、フィッシュトファーは体を小さく丸めて上目遣いで悲しそうな表情しか見せなかった。あまりにも悲しげな顔のこの写真が注目を集めたことで里親希望者が殺到し、すぐに新しい飼い主が決まった。

新しい飼い主となったローラ・フォルツさん(Laura Folts)とタナー・キャラハンさん(Tanner Callahan)は、シェルターでは誰かと一緒でないとエサを口にしないほど寂しがり屋だったフィッシュトファーにハグやキスをし、たくさんの愛情を込めて可愛がった。その結果、フィッシュトファーの耳はピンと立ち、好奇心で目がキラキラと輝く明るい表情へ大きく変化した。

家でのフィッシュトファーの様子について、ローラさんは「のんびりと穏やかな子で、ちょっと面倒くさがりな一面もあります。ご飯やおやつを要求する時はお喋りになりますよ」と明かした。ローラさんはフィッシュトファーのその後が気になっていたファンのため、TikTokやInstagram、Twitterなどでフィッシュトファーの見違えた様子を定期的に投稿しており、TikTokのフォロワーは11万人を超えるなど大人気となっている。幸せそうな表情でローラさんに撫でてもらうフィッシュトファーの姿を収めた動画には、フォロワーから「最高の居場所が見つかって嬉しい」「本当に幸せそう」「見ているこっちも幸せな気持ちになる」「一日中見ていられるよ」など多数のコメントが届いている。

ローラさんは「悲しくて落ち込んでいたフィッシュトファーが家を見つけて幸せを掴んだというストーリーは、多くの人に希望を与えていると思います」とフィッシュトファーの人気の秘密について語った。

またフィッシュトファーは自分の幸せを見つけただけでなく、他の保護猫たちの里親探しにも貢献している。ローラさんは各SNSで多くのフォロワーを得たことを利用し、里親を募集している保護猫、特に里親が見つかりにくい障がいや病気を抱えている可能性のある保護猫の情報を定期的にシェアしている。「フィッシュトファーは1匹だけですが、他にも新しい飼い主を必要としている保護猫はたくさんいますので、こうした情報をシェアしていくのは大切なことだと考えています。フィッシュ(フィッシュトファーのあだ名)に興味を持ってくれた人たちが、他のペットたちを迎え入れてくれたらいいですね。彼らは人生に喜びをもたらしてくれる存在ですから。個人的には注目されることはあまり好きではないのですが、それで何か良いことができるのなら、これからも続けていきたいです」とローラさんは思いを明かした。

この投稿をInstagramで見る

Fishtopher the Cat(@mister.fishtopher)がシェアした投稿

画像は『Insider 2023年3月1日「A sad cat called Fishtopher went viral for his adorable face. He was adopted 2 days later and is now a TikTok star who helps pets find homes.」(Homeward Bound Pet Adoption Center)(mister.fishtopher/Instagram)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 iruy)

2023/3/14 16:51

こちらも注目

新着記事

人気画像ランキング

※記事の無断転載を禁じます