「結婚式のご祝儀は、すべて義母のものに」とんでもない条件を飲もうとする彼氏から逃げ出した女性

いくら親に結婚を認めてもらいたくても、あまりに無茶な条件を出されたら結婚そのものを考え直すだろう。埼玉県に住む50代の女性(既婚/教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収300万円)は、

「当時付き合っていた人は、私と同じような家庭環境で、特に継母の経済的な圧力が強いという共通点があり、お互いの状況を理解しあえると思っていました」

と、元カレと理解しあえなかった過去を振り返った。(文:okei)

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「今、母親の言う通りにすれば、俺たち結婚できるんだよ?」

「特に彼の方は、母親の気分で学費を出してもらえず大学を退学した経験もあり、付き合っていたときは、専門学校に通っていました」

彼はかなり母親に苦労していたようで、「生活費の仕送り」も母親の気分で滞っていたという。そのため、

「卒業と同時に結婚したいという彼の希望がありましたが、彼の卒業当時は貯金がゼロでした。むしろ、私が立替えた生活費が有耶無耶だったので、マイナス」

専門学校を卒業直後に貯金が十分にある人のほうが珍しいだろう。だが、女性は貯金がなくても結婚するつもりだったようだ。

「わたしは、結婚式は自分たちの財布に見合った物にする人というのが、彼に求める希望でした。彼の貯金がゼロである以上、入籍だけで式はなしでいいと思っていました」

「彼の継母は、私のことが気に入らないとのことでしたので、勝手に入籍するつもりになっていました」

この時点では母親の影響はあまり気にしていなかった様子だ。ところが、

「ある日突然彼の継母が、『親の条件を全部飲むなら結婚を認めてやる』と、言い出したそうです」

と予期せぬ展開となった。「彼の継母の条件」は、次のようなことだった。

・地元で一番有名な結婚式場で、300人以上のお客を呼んで華やかな結婚式を挙げる(彼の実家は自営業なので見栄を張りたいそうです) ・結婚式のご祝儀は、すべて、継母のものとする。(育ててやった謝礼として欲しい) ・結婚式にかかった費用(300万円くらいの予定)はすべて、我々(=結婚式を挙げた二人)が支払う

女性は「彼には貯金が全くないので、『これは無理だよね? 認めてくれなくても別にいいんだけど』というのが私の答えでした」と真っ当な判断を明かすが、驚くことに彼の考えは違った。

「今、母親の言う通りにすれば、俺たち結婚できるんだよ? 式場の費用は一旦、継母が支払ってくれるっていうし、すでに、仮押さえしてるんだって」

と詰め寄ってきたという。親が結婚式の費用を持つ代わりに、ご祝儀をすべて親に渡すという話は聞いたことがある。しかしこれでは息子夫婦が母親に借金を背負わされるだけ。これを承諾するのは、ある意味で彼女に対する裏切りではないだろうか。女性は

「恐ろしくなって、お別れすることにしました」

「このとき、一緒に暮らし始めて3か月くらいだったのですが、ほぼ脱走のような別れ方をしました」

と自身の素早い行動を振り返った。後日、「婚約不履行で訴える」と言われたそうだが、「本当に訴えられたらめんどくさいという気持ちがしたのを覚えています。彼に勝ち目があるとは思いませんが」と回想。自身の判断を、こんな風に述懐した。

「付き合い出した当初から、たまに違和感があったのですが、いつか分かり会えると信じた私がバカだったと思いました。 土壇場で、逃げ出したのは人生最大の英断でした」

2023/2/8 6:00

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