ガラタサライが、ローマ所属のイタリア代表MFニコロ・ザニオーロの獲得に迫っているようだ。7日、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が伝えている。

　ローマとの現行契約を2024年夏まで残しているザニオーロは、今冬の移籍市場での退団を要求。複数のクラブが同選手の獲得に乗り出したものの、トッテナムやミランはローマの要求額に難色を示し交渉から撤退。ボーンマスは移籍金3000万ユーロ（約42億円）でクラブ間合意に漕ぎ着けたものの、ザニオーロ本人が移籍を拒否していた。

　残留濃厚と見られていたザニオーロだが、今月に入ってガラタサライからの関心が明らかに。今冬のローマ退団を望む同選手はトルコ移籍にゴーサインを出し、個人条件で合意に達したとも伝えられていた。ローマ側も今冬の放出に向けてガラタサライとの交渉を継続。トルコの移籍市場閉幕日である2月8日が迫る中、クラブ間の交渉の行方に注目が集まっていた。

　この度ロマーノ氏が伝えたところによると、ローマとガラタサライはザニオーロの完全移籍で合意に達した模様。移籍金は2000万ユーロ（約28億円）＋アドオン、契約期間は2027年までとなる可能性が高いようだ。また、契約には3500万ユーロ（約50億円）の契約解除条項も付随すると見られている。同選手は現地時間7日にイスタンブールを訪れ、メディカルチェックを受診するようだ。

　現在23歳のザニオーロは2018年夏にインテルからローマに完全移籍。2018－19シーズンのセリエAでは27試合の出場で4得点を記録し、リーグの年間最優秀若手選手に選ばれた。その後は両ひざの前十字じん帯を断裂するという不運にも見舞われたが、2021－22シーズンに戦列復帰。公式戦42試合の出場で8ゴール9アシストを記録し、ヨーロッパカンファレンスリーグ（ECL）制覇にも貢献した。今シーズンは公式戦17試合に出場し2ゴール3アシストを挙げている。