奇抜すぎる姿の生物15選! この世のものとは思えない…

 今夜19時30分からの「ダーウィンが来た!」(NHK総合系列)は、怪獣のような顔を持つ巨大魚オオカミウオに密着。強靭な顎を使って、貝や甲殻類などをバリバリと噛み砕く姿は迫力満点! しかし、健気で愛らしい一面も? ”大きな口”を頼りに生き抜く怪魚の意外な素顔に迫る。

 この地球上には、過酷な環境に適応すべく、奇妙な進化を辿った生物が多数存在する。2015年の記事から、世にも不思議な見た目をした生き物15種類を紹介しよう。

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※ こちらの記事は2015年11月20日の記事を再掲しています。

 この地球上には、動物園で見かけるポピュラーなものから、分厚い辞典をめくらない限りお目にかかることのできないような珍しい生き物が数百万、いや数十億にものぼって存在する。そのなかには、限られた環境で生き抜くため独自の進化を遂げたものも多くあり、見た目の奇抜なものも少なくない。今回はそんな見るに恐ろしい特異な見た目をもつ生き物15種を厳選して紹介してみよう。

●プードル・モス(Poodle Moth)

 2009年に南米ベネズエラのグランサバナ地域で発見された新種の蛾。名前の由来はまさに見た目通り、犬のプードルのようにモコモコしていることから。

●サイクロプス・シャーク:単眼鮫(Cyclops Shark)

 サイクロプス=つまり先天的に変異し単眼症となって生まれたサメのこと。稀にしか発見されない非常に珍しいサメで、この写真のものはメキシコで発見されたもの。

●ゴリアテ・タイガー・フィッシュ(Goliath Tiger Fish)

 絵に描いたような鋭い歯をもつこの魚は、アフリカのコンゴ川流域に生息する淡水魚。非常に獰猛かつ凶暴な性格で一度噛みついたら離れず、ワニや人をも襲うことがあるとか。

●マラブー・ストーク:アフリカハゲコウ(Marabou Stok)

 アフリカに生息する大型の渡り鳥で、コウノトリの一種。醜い見た目は、子供たちに赤ちゃんを運んでくるキャラクターとして説明しにくいほど。

●ロブスター・モスの幼虫:シャチホコガ(Lobster Moth Caterpillar)

 日本ではシャチホコに見えることからこの和名となっているガの幼虫、海外ではエビに見立ててロブスターと呼んでいるそう。うっかり出会いたくない幼虫No.1と言えるだろう。

●コブダイ(Asian Sheepshead Wrasse)

 サザエやカキ、カニなどを殻ごと捕食するほどの強靭な顎をもち、食用にはあまり適さないものの釣師には大変人気のある魚。雌性先熟といい、幼い頃は雌だが大人になるにつれ雄に性転換するという特徴をもつ。

●テングフルーツコウモリ(Tube Nosed Fruit Bat)

 果物を食べる小形のコウモリ。管状に伸びた鼻は、怒った時や声を出す時にさらに外側に伸ばし、体を震わせるのだそう。オーストラリアやニューギニア島および周辺に生息している。

●センジュナマコ(Cthulhu Larva)

 水深1000~6500m付近に生息しているといわれるナマコの一種、センジュナマコ。丸々とした体、薄ピンクの体から別名【sea pig=海の豚】とも呼ばれている。水圧を利用し、足を膨らませたり縮ませたりして海底を歩く。

●ハダカデバネズミ(Naked Mole Rat)

 なんとも残念な名前をもつラットの一種。“キモかわいい”とまで思えてしまう奇妙すぎる見た目とは裏腹に、ガンへの抵抗性、長寿、また痛みへの耐性があるなどの優れた(?)身体的特徴を持つ。東アフリカにのみ生息。

●エダハヘラオヤモリ(Satanic Leaf-Tailed Gecko)

 生息地のマダガスカル島現地では「悪魔の使い」と呼ばれ、恐れられているエダハヘラオヤモリ。個体ごとに体色は実にさまざまで、葉っぱに擬態する様は枯れた色合いや虫食い穴まで再現されているほどの徹底ぶり(?)。擬態のプロと言っても過言ではないだろう。

●ラブカ(Frilled Shark)

 ホオジロザメが海の脅威と思っているのならそれは間違いで、水深500~1000mの深海(日本では駿河湾に頻繁に出没する)に暮らすラブカの存在も知っておいたほうがいいだろう。ヒダ状のエラがフリルのように見えることからついた英名だが、可愛らしさはない。

●オオカミウオ(Wolf Fish)

 その名の通りオオカミのように特徴的で恐ろしい歯を持ち、東北以北の冷たい海を移動して暮らしている。貝や甲殻類などをいとも簡単にかみ砕く強靭な顎を持ちながら、食用魚でもある。

●トログロラプター・マーチントニ(Trogloraptor Spider)

 2010年、米オレゴン州のとある洞窟で発見された新種のクモ。足先に爪があるという他のどの種とも似つかない特徴を持ち、報告によると一般的にクモが捕食しているとされるコオロギなどを与えても拒否し続けるという。一体洞窟で何を食べていたのかはいまだに謎である。

●ホシバナモグラ(Star Nosed Mole)

 まるで違う惑星からやってきたのかと思うほど奇妙すぎる外見のモグラ。カナダ東部とアメリカ北東部の湿地、および水辺に住み、優れた触覚器官として星状に広がる鼻先の突起をもつ。目は他のモグラよりも大きいが退化している。

●ハニーポットアンツ:ミツツボアリ(Honey pot ant)

 オーストラリアの砂漠地帯に生息しているというキャンディーのようなアリ。なんでも花の咲く時期が限られている砂漠を生き抜くため、限られた蜜をお腹に集めパンパンに溜めておいて、仲間に口移しで分け与えているそう。見た目とは違い仲間思いの頼りになる存在というわけだ。なお、人間が食しても美味しいらしい。

 いかがだっただろうか。コンクリートに囲まれた生活をしているとこんな生物にうっかり出くわす機会などそうそうあるものではないが、海外旅行に行った際などは、珍しいからとついつい手を出したりしないよう注意しておきたいものだ。

参考:「4all Travelers」、ほか

2023/2/5 17:00

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