障がいがあり、母犬に拒絶された子犬 現在の姿に「美しい!」「奇跡だ」

2022年4月、アメリカのアラバマ州にある動物病院『ブライソン・ベテリナリー・クリニック』に、生後1日の子犬が連れて来られました。

ビーグルとシーズーのミックス犬であるメスの子犬で、母犬は出産した4匹の子犬たちの中で、この子だけ拒絶したといいます。

理由は、生まれつき前足が変形していたためと思われました。

飼い主は「この子犬に希望はないだろう」と思い、病院に引き取ってもらったそうです。

しかし『ブライソン・ベテリナリー・クリニック』で働くスタッフの女性は、その子犬が助かる見込みがあると信じて、自宅に連れて帰りました。

女性の娘であるジェス・レーンさんは、とても小さな子犬に一目ぼれ!懸命に世話を始めたのです。

ジェスさんは「小さな魚のようだから」という理由で、子犬を『グッピー・ハンソン』と命名。

2、3時間おきに授乳が必要なグッピーを、彼女は母親のように甲斐甲斐しく世話をし続けました。

病院に連れて来られた時にはわずか約113gだったグッピーの体重は徐々に増え始め、順調に成長していきます。

ウェブメディア『The Dodo』によると、生後3か月頃に行ったレントゲン検査の結果、肩の関節やほかの骨もいくつか欠けていることが判明。

さらに生後4か月が経った頃、ジェスさんはグッピーが大きな音に反応しないことに気付きました。

検査の結果、グッピーは耳が聞こえないことが分かったのです。

それでもグッピーはジェスさんや彼女の家族からの愛情を受けながら、日々成長していきます。

体の成長とともに、グッピーは楽に動けるようになっていき、階段もジャンプして登れるようになりました。

そして…ジェスさんの家族となってから約9か月後のグッピーの姿がこちらです!

帰宅したジェスさんを大喜びで出迎えるグッピー。

体の不自由さなんて物ともせず、元気いっぱいで走っています。

今では散歩中に穴を掘ったり、家ではおもちゃで遊んだりと、いたずら好きで明るい性格が全開だそうです。

グッピーのFacebookには、「とても美しい犬だ!」「この子の成長は奇跡だよ」「グッピーに生きるチャンスを与えてくれてありがとう」などの声が寄せられています。

生まれてすぐに母犬から拒絶され、いくつもの障がいをもちながらも、毎日を全力で楽しんでいるグッピー。

ジェスさんにとって、グッピーが成長していくのを見るのが喜びだといいます。

グッピーが幸せに生きる姿は、これからも多くの人たちに希望をもたらしてくれることでしょう!

[文・構成/grape編集部]

出典 Guppy HansonThe Dodo

2023/2/6 10:42

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