後半にキミッヒ退場も…バイエルン、ヴォルフスブルクとの撃ち合い制しリーグ戦4試合ぶりの白星

 ブンデスリーガ第19節が5日に行われ、ヴォルフスブルクとバイエルンが対戦した。

 リーグ戦再開後は3試合連続ドローという結果に終わっているバイエルン。前節終了時点での2位ウニオン・ベルリンとの勝ち点差はわずかに「1」となっている。今節は7位ヴォルフスブルクの本拠地の乗り込んでの一戦。しっかりと首位をキープするためにも勝利が欲しいところだ。バイエルンは最前線にトーマス・ミュラーが入り、レロイ・サネ、ジャマル・ムシアラ、キングスレイ・コマンの3人が2列目を形成した。

 試合の均衡が破れたのは9分、敵陣左サイドでボールを持ったコマンがドリブルでボックス手前まで侵入。右足でインスイングのクロスを送ると、このボールがそのままゴール右隅に吸い込まれネットを揺らした。バイエルンが早い時間帯で先制に成功する。

 先制点からわずか4分後、バイエルンが追加点を奪う。相手のハイプレスをかいくぐると、右サイドを持ち上がったジョアン・カンセロがゴール前にアーリークロスを供給。ファーサイドでフリーになっていたコマンがダイレクトボレーを突き刺し、リードを2点に広げた。勢いに乗るバイエルンは19分、敵陣左サイドのボックス付近でFKを獲得すると、キッカーのジョシュア・キミッヒが右足で精度の高いボールを供給。トーマス・ミュラーが頭で合わせゴールネットを揺らした。バイエルンがわずか20分足らずで点差を3点に広げる。

 ヴォルフスブルクの反撃は44分、味方とのパス交換で左サイドを突破したヤクブ・カミンスキがボックス内に侵入すると、GKヤン・ゾマーとの一対一を制し、ゴール右下隅に流し込んだ。ヴォルフスブルクが前半のうちに1点を返す。

 54分、バイエルンにアクシデント発生。ヴォルフスブルクのカウンターアタックを防ぐべく、相手選手を後方から倒したキミッヒにこの日2枚目のイエローカードが提示。レッドカードで退場となった。バイエルンは残り時間を10人で戦うことを余儀なくされた。

 数的不利に陥ったバイエルンだったが、73分に追加点を奪う。敵陣右サイドでボールを受けたムシアラがドリブルで中央へ持ち運ぶ。相手DF3、4人に囲まれながらもボックス内に侵入すると、最後は右足でニアサイドに流し込みネットを揺らした。ムシアラの圧巻の一撃でバイエルンが4点目を奪う。苦しくなったヴォルフスブルクは80分、右サイドからグラウンダーのアーリークロスがボックス内に入ると、こぼれたボールを最後はマティアス・スバンベリが右足で豪快に蹴り込んだ。再び2点差に詰めよる。

 しかし、その後スコアボードが動くことはなく、試合はそのまま2-4で終了。バイエルンがリーグ戦4試合ぶりの勝利でしっかりと首位をキープした。次節、ヴォルフスブルクは10日にアウェイでシャルケと、バイエルンは11日にホームでボーフムと対戦する。

【スコア】

ヴォルフスブルク 2-4 バイエルン

【得点者】

0-1 9分 キングスレイ・コマン(バイエルン)

0-2 14分 キングスレイ・コマン(バイエルン)

0-3 19分 トーマス・ミュラー(バイエルン)

1-3 44分 ヤクブ・カミンスキ(ヴォルフスブルク)

1-4 73分 ジャマル・ムシアラ(バイエルン)

2-4 80分 マティアス・スバンベリ(ヴォルフスブルク)

2023/2/6 7:01

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