L・マルティネスが決勝弾! インテルがダービー制し公式戦3連勝…ミランはリーグ戦5試合未勝利

 セリエA第21節が5日に行われ、インテルとミランが対戦した。

 互いの意地とプライドがぶつかり合う通算178回目のミラノダービー。セリエAで現在2位のインテルは前節クレモネーゼに勝利し、リーグ戦2試合ぶりの勝利を飾った。同じ街を本拠地とするライバルに勝利し、連勝を飾ることはできるだろうか。対してミランは現在リーグ戦では4試合勝利から遠ざかっている。上位に食らいつくためにも勝利が欲しい一戦だ。

 インテルはエディン・ジェコとラウタロ・マルティネスが2トップを形成。そのほかニコロ・バレッラやヘンリク・ムヒタリアンらがスタメンに名を連ねた。対してリーグ戦では4試合勝利から遠ざかっているミランは3-5-2のシステムを採用。前線にオリヴィエ・ジルーとディヴォック・オリジが並び、中盤にはサンドロ・トナーリ、ジュニオール・メシアスらが入った。

 序盤はインテルが試合を優位に進める。最終ラインのアレッサンドロ・バストーニとミラン・シュクリニアルが起点となり、丁寧なパス交換で敵陣内への侵入を試みていく。5分、敵陣左サイドでボールを受けたフェデリコ・ディマルコが中央に送ると、これを受けたムヒタリアンがダイレクトで前方へパス。ボックス内に抜け出したL・マルティネスが左足で強烈なシュートを放ったが、ミランのGKチプリアン・タタルシャヌが右手一本で弾き出した。

 10分には敵陣内でボールをキープしたシュクリニアルのアーリークロスにL・マルティネスがダイビングヘッドで合わせたが、シュートは惜しくも枠の右へ外れた。ミランはなかなかボールの奪いどころが定まらず、自陣に押し込まれる時間が続く。インテルは左右へ大きくボールを揺さぶりながらボックス内への侵入を試みつつ、ディマルコのCKやハカン・チャルハノールのFKなどでもチャンスを作っていく。

 試合の均衡が破れたのは34分、インテルは左CKを獲得するとチャルハノールが右足インスイングのボールを供給。L・マルティネスがシモン・ケアーとの競り合いを制し、下がりながらのヘディングでゴールネットを揺らした。インテルが先制に成功する。その後もミランはボールを奪ってもカウンターを打ち出すことができず、試合はインテルのペースで進んでいく。前半はこのまま1-0で終了。ミランは前半シュート0本に終わった。

 流れを変えたいミランは後半開始からブラヒム・ディアス、55分にラファエル・レオンとアレクシス・サレマーカーズを投入し、状況の打開を図る。55分はインテルにチャンス。右サイド敵陣深くからのグラウンダーの折り返しにゴール前でL・マルティネスが反応。ダイレクトで右足を振り抜いたが、シュートはGKタタルシャヌにセーブされた。

 追いつきたいミランは途中出場のB・ディアスやR・レオンの突破を中心にチャンスをうかがっていく。75分にはR・レオンのパスを受けたB・ディアスが巧みなボディーフェイクで相手DFを外し、ボックス手前から右足を振り抜いたがシュートはインテルのGKアンドレ・オナナに横っ飛びでキャッチされた。その直後にはR・レオンの突破からボックス内のジルーにボールが渡ったが、トラップが乱れシュートに持ち込むことができなかった。

 インテルは切り替えの速さで優位に立ち、途中出場で最前線に入ったロメル・ルカクを起点に追加点を狙っていく。83分にはボックス内で後方からのボールをキープしたルカクが倒れ込みながらシュートを決めたが、相手DFとの競り合いでファウルがあったとしてゴールは認められなかった。89分にはボックス内に抜け出したL・マルティネスがネットを揺らしたが、こちらはオフサイドの判定で追加点とはならなかった。

 ミランは最終盤にかけて攻勢を強めるも、インテルの集中した守備を崩すことができず。試合はこのまま1-0で終了し、インテルが公式戦3連勝を飾った。対するミランはリーグ戦3連敗となっている。次節、インテルは13日にアウェイでサンプドリアと、ミランは10日にホームでトリノと対戦する。

【スコア】

インテル 1-0 ミラン

【得点者】

1-0 34分 ラウタロ・マルティネス(インテル)

2023/2/6 6:41

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