久保建英が再三好機を演出も…ソシエダはバジャドリードに完封負け、リーグ戦8試合ぶりの黒星

 ラ・リーガ第20節が5日に行われ、レアル・ソシエダとバジャドリードが対戦した。

 リーグ戦では直近7試合負けがない3位レアル・ソシエダ。今節は前節バレンシアを下しリーグ戦6試合ぶりの白星を飾った17位バジャドリードを本拠地に迎えての一戦となった。レアル・ソシエダは日本代表MF久保建英が右サイドハーフでリーグ戦2試合連続の先発出場。そのほかマルティン・スビメンディやアレクサンデル・セルロートらがスタメンに名を連ねている。

 最初の決定機は11分、ボックス手前でロベルト・ナバーロの落としを受けた久保がボックス内左に侵入。最後は得意の左足を振り抜いたが、シュートは惜しくも枠の右へ外れた。18分にも久保が好機を演出。右サイドから巧みなドリブルで中央へ仕掛けると、ボックス手前で相手DFのファウルを誘ってFKを獲得。これを自ら直接狙ったが、シュートは壁に当たり先制点とはならなかった。

 バジャドリードは積極的なプレッシングと自陣に撤退した守備を使い分け、レアル・ソシエダに効果的な攻撃を許さない。ボールを奪うと左右両サイドを起点に縦に早い攻撃を展開し、ゴール前へのクロスを中心にシュートチャンスをうかがっていく。レアル・ソシエダは34分、スビメンディが鋭い縦パスを送ると、ボールをキープしたパブロ・マリンが前方を走るセルロートへパス。セルロートはボックス内に侵入しシュートを放ったが、惜しくも左ポストに直撃した。

 その後は中盤での激しい攻防が目立つ展開に。両チームともに決定機を作れないまま前半はスコアレスで終了した。なお、前半だけで両チーム合わせて6枚のイエローカードが提示された。

 流れを変えたいレアル・ソシエダは後半開始と同時にブライス・メンデスとアイヘン・ムニョスを投入。すると前半と比較しボール保持に安定感が増し、徐々にバジャドリードを押し込む時間を増やしていく。久保も右サイドから中央に絞ってボールを引き出し、機を見てゴール前へドリブルで持ち運ぶなど積極的なプレーを見せる。

 59分、レアル・ソシエダは久保のボール奪取からショートカウンターを発動。素早く右サイドのスペースに展開すると、開いてボールを受けたセルロートがカットインから左足を振り抜いたが、強烈なシュートは枠の左へ外れた。64分にはボックス手前中央でボールを受けた久保が左足でシュートを放つも、相手GKが好セーブ。久保はその直後にも中央からミドルシュートを放ったが、またもや相手GKにセーブされた。

 試合の均衡が破れたには73分、レアル・ソシエダDFのクリアミスを拾ったサイル・ラリンが後方に繋ぐと、ボールを受けたイバン・サンチェスが右サイドへ展開。オーバーラップしたルイス・ペレスがゴール前に折り返すと、中央で競り勝ったラリンがヘディングでゴール右隅へ流し込んだ。アウェイのバジャドリードが先制に成功する。

 ビハインドを負ったレアル・ソシエダは次々と攻撃的な選手を投入。終盤にかけてインサイドハーフにポジションを変えた久保も積極的にボールを引き出すが、バジャドリードの集中した守備対応の前に苦戦。なかなか良い形でファイナルサードに侵入することができない。後半アディショナルタイムにはボックス内で味方の落としを受けた久保が右足を振り抜いたが、シュートは大きく枠の上へ外れた。

 レアル・ソシエダは最後までバジャドリードの守備を崩すことができず、試合は0-1で終了。レアル・ソシエダは昨年10月30日の第12節ベティス戦以来、リーグ戦8試合ぶりの黒星を喫した。対するバジャドリードは今シーズン2度目の連勝を飾っている。次節、レアル・ソシエダは13日にアウェイでエスパニョールと、バジャドリードは12日にホームでオサスナと対戦する。

【スコア】

レアル・ソシエダ 0-1 バジャドリード

【得点者】

0-1 73分 サイル・ラリン(バジャドリード)

2023/2/6 4:25

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