車内で出産 母のズボンの中で動く赤ちゃん! 短編ドキュメンタリーが感動呼ぶ(米)

ジョージア州アトランタに住むデシャイ・ファドさん(Deshai Fudd、23)は昨年11月29日、病院へ向かう車の助手席で赤ちゃんを出産した。

当時妊娠38週だったデシャイさんはその日、早朝から陣痛があったものの「まさか、車内で赤ちゃんが産まれるなんて考えてもいなかったのよ」と明かし、クレイジーな赤ちゃんの誕生について次のように語った。

「実は上の娘(4)と息子(2)は、陣痛から出産まで時間がかかったの。特に息子は陣痛から3日後の出産でね。だから3人目もまだまだ余裕だろうと油断していたのよ。」

「夫は朝早くから警備員の仕事が入っていて、私は『まだ産まれそうにないから、何かあったら連絡するわ』と言って送り出したわ。でも夫は私のことが心配で、仕事を切り上げて早く帰宅したの。ちょうど陣痛が始まって5時間くらい経っていたから、そのまま病院に向かうことにしたのよ。」

ところが夫ロストンさん(Loston、25)が運転を始めて10分後、デシャイさんが破水してしまう。しかも病院までは最低でも20~25分はかかる高速道路上でのことで、夫妻はパニックに陥った。

「破水したと思ったらすぐに、何かがズボンの中で破裂したみたいだったわ。それでロストンに『ズボンの中をチェックしてくれない!』と聞くと、彼は『それは赤ちゃんじゃないのか?』って言うのよ!」と当時を振り返るデシャイさん。赤ちゃんは泣き声をあげなかったものの、ズボンの中でモゾモゾと動いていたそうで、さらにこう続けた。

「夫は『赤ちゃんは大丈夫か? 俺は何をしたらいいんだ!』と大声で叫んでいたわ。私も最初はどうしていいか分からなかったけど、夫には『赤ちゃんは大丈夫だから、できるだけ早く病院に行ってちょうだい』とお願いしたの。そうしているうちに私は、少しずつ落ち着きを取り戻したのよ。」

しかし車は渋滞で動かなくなり、ハンドルを握っていたロストンさんは焦りばかりが募った。そしてそんな時にロストンさんの目に飛び込んできたのがパトロール中のジョージア州の警察車両で、事情を話すと病院までエスコートしてくれることになったという。

こうして警察車両の後に続いた車はさらに20分間をかけて病院に到着、ロストンさんは「できることなら赤ちゃんを子宮に戻してしまいたかったよ」と当時のことを回顧した。

一方のデシャイさんはというと、病院に着くまでの間、家族にメールで赤ちゃんの誕生を知らせ、写真や動画を撮って送信するという肝っ玉ぶりで、この時の動画の一部をTikTokに投稿したところ、大きな反響を呼んだのだった。

親子が病院に到着すると15人くらいの看護師が駆け寄ってきたそうで、デシャイさんは「車の中でまず、へその緒を切ってもらったの。そうして看護師が赤ちゃんをブランケットに包んでくれたのよ…。その後行われた検査では『健康』のお墨付きをもらい、1日だけ入院して帰宅したの!」と明かしている。

ちなみに赤ちゃんは体重2466グラム(一部メディアでは2608グラムとも)の女の子で、ダライア・デニスちゃん(Dariya Denise)と名付けられた。TikTokの動画には、最近のダライアちゃんの姿も映し出されており、次のようなコメントが寄せられている。

「助手席の赤ちゃんはまるでカンガルーのお腹の袋にでも入っているようだ。」

「親子とも無事でよかったね。」

「アトランタの渋滞は酷いからね。こんな状態だったら、私もパニックになると思う。」

「なんてゴージャスな赤ちゃん!」

「ママ、よく頑張ったね! おめでとう!」

「母は強し! ヒーローだね!」

「素敵な家族ね。」

「この動画、すごくいいわ!」

画像は『Deshai Fudd 2023年1月17日付TikTok「Storytime of my Daughters delivery!」、2023年1月18日付TikTok「Just a little get to know me for the kids for all our new followers!」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 A.C.)

2023/2/4 14:38

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