チェルシー、E・フェルナンデス獲得を諦めず…ベンフィカとの交渉を再開か

 チェルシーが、再びアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスの獲得を目指してベンフィカとの交渉を再開させたようだ。29日、イギリスメディア『スカイスポーツ』やイギリス紙『イブニング・スタンダード』などが伝えている。

 大型補強を敢行しているチェルシーは今冬の移籍市場ですでに7選手を獲得している。それでも、フランス代表MFエンゴロ・カンテとイタリア代表MFジョルジーニョの現行契約が2023年6月30日までとなっていることから、中盤の補強を熱望しており、E・フェルナンデスやブライトンのエクアドル代表MFモイセス・カイセドなどに関心を示していることが明らかになっている。

 今月頭にはE・フェルナンデス獲得に近づいていることが伝えられていたチェルシーだが、最終的にベンフィカとの交渉は破談に。それでも、カイセドの獲得もブライトンが売却を認めない方針を示している上にアーセナルが強い関心を示していることから、移籍市場の閉幕が迫るなかでチェルシーは再びE・フェルナンデスの獲得に再挑戦しているようだ。

 チェルシーはこれまで3度の分割支払いや、移籍金に加え3選手(FWハキム・ツィエクは完全移籍、FWダヴィド・ダトロ・フォファナとMFアンドレイ・サントスをレンタル移籍)を譲渡する案も提示したようだが、1億2000万ユーロ(約170億円)に設定されている契約解除金の一括支払いのみを求めているベンフィカとは合意に達することができていない。

 それでも、今冬の移籍市場中にE・フェルナンデスを獲得することを目指しているチェルシーは、契約解除金よりも多い金額の移籍金を支払うことでベンフィカとの合意を目指しているという。これにより、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)規則への抵触を避けためにも、同選手とは7年半または8年半の契約を締結して、移籍金を分割して費用計上(減価償却)することを目指しているようだ。

 また、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏も、チェルシーがベンフィカとの交渉を再開させ、1億2000万ユーロを支払うことで合意を目指していることを伝えている。現時点でベンフィカのルイ・コスタ会長は売却を受け入れるつもりはないものの、30日に再び交渉を行う予定であることが明らかになっている。

 現在22歳のE・フェルナンデスは、2022年7月に移籍金1200万ユーロ(約17億円)でリーベル・プレートからベンフィカに完全移籍。今季はここまで公式戦29試合に出場し、4ゴール7アシストを記録している。FIFAワールドカップカタール2022のアルゼンチン代表メンバーにも選ばれ、全7試合に出場して優勝に貢献。大会の最優秀若手選手に選ばれた。

 なお、E・フェルナンデス自身はチェルシー移籍を望んでいる模様で、ベンフィカの上層部にはオファーの受け入れを求めているとも報じられている。すべてはルイ・コスタ会長次第となっているようだが、果たしてチェルシーは同選手を獲得することができるのだろうか。

2023/1/30 16:11

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