ミカコちゃん:「ねぇねぇイシジマ、AM読者様の中で一番、彼氏とのマンネリを打破したがっている女性って誰？」

担当編集I嬢:「たまに喧嘩をふっかけてヒリヒリさせたい武闘派もいると思います」

今週のテーマは「マンネリの打破」です。ハーッ、なんて幸せな悩みなのでしょう。マンネリを打破したがっているということは！　それって要するに、彼氏がいるってことですよね。彼氏募集中の人にとっては、喉から手が出るほど羨ましい悩みと言えるでしょう。

とは言え、当事者にとっては死活問題です。マンネリが続くと、恋愛熱量が下がり、会う頻度やLINE頻度が減り、サイアクの場合は破局に繋がる危険性も大。そのリスクを回避するには、ぼちぼちマンネリ化してきたなぁと感じたその瞬間から、何かしらの対策を練る必要があるでしょう。

おっと、その前に。本当にマンネリ打破が必要なのか否か、まず確認するところから始めましょう。と言うのも、マンネリは大別すると2パターンに分かれると、ミカコちゃんは思うのです。まずは「良いマンネリ」、そして「悪いマンネリ」です。

「良いマンネリ」と「悪いマンネリ」の違い

例えば、お互いに土日休みの仕事なので、会うのは主に週末で、行きつけの飲み屋で酒を酌み交わし、そのまま彼氏宅にお泊まり……がお決まりのカップルがいたとしましょう。「マンネリ打破のために！」」と、仕事がある平日に無理をして会うのはちょっと違いますよね。

また、行きつけの飲み屋が2人にとって居心地が良いのであれば、わざわざ新規開拓する必要もないでしょう。彼氏宅でのお泊まりも、これまた2人にとって居心地が良いのであれば、わざわざ宿泊料金をかけてまでラブホ利用する必要も無いかと。

テレビ番組で言うならば『ドラえもん』や『水戸黄門』など、予定調和が心地良い作品みたいなもんですよ。のび太がジャイアンにいじめられ、ドラえもんの道具でギャフンと言わせるが、調子に乗り過ぎイタい目に遭い、ドラえもんが「やれやれ」と失笑する……この「お決まり」の流れが毎週続いていますが、視聴者にとっては心地良いかと。

またイチローさんもマリナーズ時代、朝食は必ずカレーライスだったそうですが、これも「良いマンネリ」に該当します。そう、当人が変化を望んでいなければ、無理にマンネリを打破する必要は無いのです。

なのでまずは、彼氏がマンネリを「安定」と捉えているのか、はたまた「退屈」と捉えているのか、見極めが重要になってくるでしょう。安定を良しとしている彼氏に、「変化を起こすわよ、さあアマゾンの秘境へ旅に出ましょう！」とか、お門違いも甚だしいですから。

そうではなく、マンネリが「退屈」に該当する場合は対策が必要でしょう。

彼氏とまた盛り上がるデートは？

今こそ全ての日本国民に問います。

彼氏とのマンネリを打破するにはどのようなデートが効果的なのでしょうか？　

そんなことも知らずに、やれ「あえて浅草のような古風なデートが良いかもしれない」とか「レンタル着物で写真撮ればインスタ映えもするから一石二鳥」などと言っている日本人のなんと多いことか。

しかしミカコちゃんは知っています。マンネリが打破できるデートスポットとは……！？　

「お好み焼き屋」です。

変わり種ならいい訳じゃない

ポイントは、いかにマンネリ状態とはいえ、あまりにも趣味嗜好から離れたデートスポットでは楽しめないということ。例えばミカコちゃん自身は音楽に興味関心が薄いタイプなので、「マンネリ打破のためフェスへ行くぞ！」と言われても、楽しめないことが想定されます。

同じように、アウトドアやスポーツに興味関心が無いのにキャンプに行ったり一緒にゴルフを始めても盛り下がるだけ。ゲームに興味関心が無いのに一緒にマリオカートを始めても盛り下がるだけなのです。

では、万人に共通するデートが何かと言ったら「メシ」なのです。メシを食わない人間はいないですから。

万人に共通するデートは「メシ」

ひとくちに「メシ」と言っても色々ですが、中華でもなくフレンチでもなくイタリアンでもなく、お好み焼き屋に駆け込みましょう。なぜならお好み焼きは「吊り橋効果」を体感できるメシだから。

吊り橋効果とは、吊り橋を渡る緊張感によるドキドキが、恋愛のドキドキに転化すること。お好み焼きには「上手にひっくり返さなければならない」というドキドキが付き物です。これにより、沈静化していたドキドキが再燃焼する効果が期待できるはず。

補足としては、お互いに関西人でお好み焼きをひっくり返すことには慣れているカップルであれば、もんじゃ焼きにチャレンジを。土手の作り方や出汁の流し方など、緊張感を味わえますから。なお、ミカコちゃんはベビースターもんじゃが好きです。

Text／菊池美佳子