上位対決はスコアレスドロー決着…レアルは終始優勢もソシエダの堅守崩せず、久保建英はフル出場

 ラ・リーガ第19節が29日に行われ、レアル・マドリードとレアル・ソシエダが対戦した。

 ラ・リーガ2位のレアル・マドリードと3位レアル・ソシエダによる注目の上位対決。レアル・マドリードは前節アスレティック・ビルバオに2-0で勝利したものの、公式戦直近6試合で1分2敗を喫するなど不安定感は否めない。リーグ首位の”宿敵”バルセロナを追走するためにも今節は勝利が欲しいところだ。対するレアル・ソシエダはリーグ戦では5連勝中。この試合に勝ってレアル・マドリードに勝ち点で並ぶことはできるだろうか。

 レアル・マドリードはロドリゴ、カリム・ベンゼマ、ヴィニシウス・ジュニオールの3人が前線を形成。中盤にはフェデリコ・バルベルデ、トニ・クロース、ダニ・セバージョスが並んだ。対するレアル・ソシエダはマルティン・スビメンディや久保建英といった主力が順当に先発入り。前線にはリーグ戦でここまで8ゴールを挙げているアレクサンデル・セルロートとミケル・オヤルサバルが入った。

 序盤は拮抗した展開に。互いに丁寧なビルドアップで前線へボールを運び、ボックス内に侵入するシーンを作っていく。14分、敵陣左サイドでボールをキープしたヴィニシウスが巧みなドリブルで相手守備陣を突破。ボックス内に侵入し左足を振り抜いたが、シュートは惜しくも枠の右へ外れた。対するレアル・ソシエダは17分、久保が左サイドでタメを作ると、オーバーラップしたアイヘン・ムニョスが中央へクロスを供給。ボックス内でこぼれ球を拾ったアシエル・イジャラメンディが左足で低い弾道のシュートを放ったが、これも枠の右へと外れた。

 その後はボール保持率で勝るレアル・マドリードがやや押し気味に試合を進める。32分、左サイドを突破したヴィニシウスが中央にパスを送ると、ボックス手前でボールを受けたバルベルデがダイレクトで後方に落とす。走り込んだクロースがダイレクトで右足を振り抜いたが、枠を捉えたシュートは相手GKの好セーブに阻まれた。レアル・ソシエダは中盤で起点となるセバージョスを捕まえ切ることができず、守勢に回る展開が続く。

 レアル・マドリードは前半アディショナルタイムに決定機。相手陣内でボールを奪うとベンゼマがボックス手前まで持ち運び、並走していたヴィニシウスにラストパス。ヴィニシウスはワンタッチからシュートを放ったが、GKアレックス・レミロが鋭い反応で防ぎ、先制点とはならなかった。前半はこのままスコアレスで終了した。

 後半もレアル・マドリードが押し気味に試合を進める。49分にはボックス内左の深い位置に侵入したヴィニシウスがシュートを放つもGKレミロが好セーブ。その直後にはロドリゴとバルベルデが立て続けに際どいシュートを放ったが、いずれもゴールとはならなかった。レアル・ソシエダは自陣に押し込まれる展開が続き、なかなか反撃に転じることができない。

 我慢の時間が続いていたレアル・ソシエダは61分にチャンス。ボックス内右でボールを受けた久保が左足でグラウンダーのシュートを放ったが、レアル・マドリードのGKティボー・クルトワの好セーブに阻まれゴールとはならなかった。68分にも久保がボックス内に抜け出したものの、GKクルトワの対応に遭いシュートを打つことはできなかった。

 71分、レアル・マドリードに決定機。バルベルデ、ロドリゴ、ベンゼマとボールを繋ぐと、ボックス内左に抜け出したヴィニシウスが至近距離からシュート。しかし、GKレミロが片手で弾き出し得点を許さない。その後レアル・マドリードはルカ・モドリッチやマルコ・アセンシオらを投入し状況の打開を図る。しかし、レアル・ソシエダの堅い守備ブロックに苦戦し、なかなか決定的なチャンスを作ることができない。

 結局両チームともにゴールネットを揺らせぬまま試合はスコアレスで終了。互いに勝ち点「1」を分け合う結果となった。次節、レアル・マドリードは2月2日にホームでバレンシアと、レアル・ソシエダは2月5日にホームでバジャドリードと対戦する。

【スコア】

レアル・マドリード 0-0 レアル・ソシエダ

2023/1/30 6:55

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