浦和、FWギアクマキスが“ハイジャック”の危機に…MLSアトランタがセルティックとクラブ間合意か

 浦和レッズが、セルティックのギリシャ代表FWギオルコス・ギアクマキスを“ハイジャック”される危機に晒されているようだ。29日、移籍市場に詳しいイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が、自身のTwitterで報じている。

 浦和は同選手の獲得を狙い、オランダでメディカルチェックを受診したとの報道もあったが、ここに来て流れが変わった模様。ロマーノ氏によると、争奪戦のライバルと目されるMLS(メジャーリーグサッカー)のアトランタ・ユナイテッドが、浦和から“ハイジャック”する形でギアクマキス獲得を狙っているとのこと。新たに470万ドル(約6億円)の移籍金を提示し、そのオファーをセルティックが受け入れたと伝えている。

 なお、ギアクマキス本人との個人合意はまだ完了していないが、アトランタはDPスポット(※)を持っており、それを使ってでも獲得合意に漕ぎ着けたい構えのようだ。

(※DPスポットのDPとは、「Designated Player」のこと。直訳すると、特別指定選手となる。これは、各チームが2人までMLSのサラリーキャップを超過した年俸での契約が認められるルール。この規定が認定された第1号選手が元イングランド代表MFデイビッド・ベッカム氏であることから、別名「ベッカム・ルール」とも呼ばれている。なお、他クラブとのトレードで、3枠目を確保することも可能)

 ギアクマキスは、2021年夏にセルティックへ完全移籍。昨シーズンは全公式戦で29試合に出場し、17得点をマーク。今季はここまで28試合の出場で9ゴールを記録しているが、先発出場は7試合に留まっている。ギリシャ代表では2020年11月にデビューし、11試合で2得点という成績。UEFAネーションズリーグ2022-23では、コソボ代表との試合でゴールも決めている。

 ウクライナ代表FWミハイロ・ムドリク(シャフタール→チェルシー)や、オランダ代表FWアルノー・ダンジュマ(ビジャレアル→トッテナム/ローン移籍)など、“ハイジャック”で獲得に至るケースが目立つ今冬の移籍市場。欧州から遠く離れた日本とアメリカでも、“ハイジャック”での取引が起こるのだろうか。

2023/1/29 13:40

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