ファン・ハール監督、会見でデパイにキス迫る…ディ・マリアからの批判にジョークで反応

 オランダ代表を率いるルイ・ファン・ハール監督が、アルゼンチン代表FWアンヘル・ディ・マリア(ユヴェントス/イタリア)からの批判に反応した。8日、オランダメディア『AD』がコメントを伝えた。

 ディ・マリアは2014年夏、当時ファン・ハール監督が率いていたマンチェスター・Uにレアル・マドリードから完全移籍。しかし、期待値に見合う活躍は残せず、わずか1年でパリ・サンジェルマンに移籍した。

 FIFAワールドカップカタール2022準々決勝での対戦を前に、ディ・マリアはマンチェスター・U時代を回顧。「マンチェスターでの僕の問題は監督だった。ファン・ハールは僕のキャリアで最悪の監督だった。僕が得点やアシストをしても、次の日には僕のパスミスを指摘された。彼は自分より上の選手がいることを嫌ったんだ」と、ファン・ハール監督を痛烈に批判した。

 アルゼンチン代表戦の前日会見に臨んだファン・ハール監督は、ディ・マリアの発言について質問されると、「アンヘル・ディ・マリアはとても良いサッカー選手だ。マンチェスター・Uで私と一緒にプレーしていた時、彼はプライベートで問題を抱えていた。彼の家に泥棒が入り、それが彼の試合にも影響を与えた」と、ディ・マリアの問題は私生活にあったと主張。「彼が私を彼の最悪の監督だと言ったのは残念なことだ。監督は時に、常に正しいとは言えない決断を下さなければならない」とコメントした。

 前日会見には、2015-16シーズンから1年半マンチェスター・Uでプレーしたオランダ代表FWメンフィス・デパイ(バルセロナ/スペイン)も同席。ファン・ハール監督は、「今、隣に座っているメンフィスもユナイテッドでは起用しないこともあった。信じてほしいのだが、監督は理由もなくそんなことはしない。そして、それは間違った決断だったかもしれないが、今、私たちがお互いにどう接しているかを見てほしい。今は全く違うんだ」と述べると、デパイの肩に手を置き、「今なら、私たちはお互いに口でキスできるよ」と言葉を続けた。

 これにはデパイも面食らい、指揮官から顔を背けて指を振った。教え子が爆笑する横でファン・ハール監督は、「ここではそれをするつもりはない。今は笑いが起きているが、サッカーとはそういうものだ。彼が口づけを望んでいないのは、残念だが、それもまたいいものだ」とジョークで会場を和やかなムードにした。ちなみに、先日に行われた会見でファン・ハール監督は、DFデンゼル・ダンフリース(インテル/イタリア)の頬にキスをしていた。

 茶目っ気たっぷりの71歳に対しては、デパイも厚い信頼を口に。「彼は強く、偉大な監督だ。この監督は僕たちに多くのことを要求してくるが、僕たち全員が彼に良い結果をプレゼントしたいと思っていることは明らかだ」と、恩師のためにW杯初優勝を果たす決意を示した。

 ファン・ハール監督とディ・マリア、結果で見返せるのは果たしてどちらか。試合は日本時間9日28時(10日4時)から行われ、日本ではABEMAが独占生配信する。

【動画】ファン・ハール監督のジョークにデパイは爆笑

2022/12/8 23:09

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