体重120キロのイノシシが突然大暴れ 愛情を込めて育てていた飼い主が死亡(タイ)

痛ましい事故は先月24日にタイ北部カムペーンペット県にある民家で発生し、この民家に住むアムヌアイ・スリウォンさん(Amnuay Suriwong、68)の死亡が確認された。アムヌアイさんの義理の妹ドリアン・スリウォンさん(Durian Suriwong、54)によるとアムヌアイさんはこの家に1人で住んでおり、イノシシが子どもだった頃から愛情込めて育てていた。

普段は午後になるとイノシシを小屋から出して自由にさせており、その後は小屋に戻すという生活を続けていた。アムヌアイさんに育てられたこのイノシシは人懐っこい性格をしていたそうで、これまで人にケガをさせたことはなく近所の人も野菜を持ってきて食べさせるなどして可愛がっていた。

しかし事故当日の夜、アムヌアイさんの家の近くにいたドリアンさんはアムヌアイさん宅からの物音を聞いたという。急いで駆けつけたドリアンさんだったが、すでにアムヌアイさんは大量に出血したまま倒れていた。イノシシが豹変して暴れ出すとアムヌアイさんは近所の人に助けを求める声をあげていたそうで、警察によると何人かがその声を聞いたという。

アムヌアイさんは体重120キロのイノシシに牙で内ももを刺されてしまい、庭にあった木製のベンチで横になっていたが、救急隊が到着する前に出血多量で亡くなってしまった。その後、駆けつけた住民が被害の拡大を防ぐために暴れるイノシシを射殺したと報道されている。

ドリアンさんは「野生動物を子どもの頃から育てたとしても、野生動物の行動に“絶対”ということはありません」とコメントを残している。警察は司法解剖を行ったものの事件性はないと考えており、アムヌアイさんの家族も今回の事故に対する詳細な調査を希望していないという。

このニュースを見た人からは「野生のイノシシの行動は予測できないのだから、驚くような事故ではないよ」「飼い犬や猫ですら襲うこともあるんだから不思議はないね」「こうした事故が起こるから野生動物をペットとして飼うべきではないんだ」といった声があがっている。

ちなみに今年9月にはオーストラリアで、ペットとして飼っていたカンガルーに襲撃されて77歳男性が死亡した。カンガルー襲撃による死亡事故はオーストラリア国内で86年ぶりとあって話題を呼んでいた。

画像は『Thaiger 2022年11月25日付「Man savaged to death by his pet wild boar」(Photo via Saree SK)』『The Daily Star 2022年11月29日付「Lonely pensioner gored to death by pet boar he had ‘raised as a friend’」(Image: ViralPress)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 iruy)

2022/12/3 5:01

この記事のみんなのコメント

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  • トリトン

    12/7 20:31

    最近聞いたが熊を子熊の頃から飼っていた熊に襲われ亡くなったお爺さんどうもその熊認知症(ボケ)のときもあり飼い主を飼い主とわからないこともあるから気をつけろとあり勉強になりました。

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