「更年期」が怖い…。40代前半からできることを医師に聞きました

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「更年期」が怖い…。40代前半からできることを医師に聞きました

長く付き合ってきた生理よりも、実は気になっている人が多い更年期の症状や対策。これから来る更年期に向けて、今どうすればいいか、読者から集まった悩みを編集部のTが医師に聞きました。

~今回のお悩み~

・40代を過ぎて気分の激しい落ち込みがあり「もしかして更年期?」と思い婦人科を受診したところ、「生理があるうちは更年期障害とは言わない」と言われました。更年期の発症年齢と症状を知りたいです。(M.N)

・突然、首から汗が出てきます。これってホットフラッシュですか? 更年期障害が怖い…。(M.T)

・更年期障害が若年化していると聞きますが、どういった症状がでるのか知りたいです。(S.A)

教えてくれたのは… 新見正則先生

オックスフォード大学医学博士。新見正則医院院長。外科医×免疫学者×漢方医としてレアな医師として活躍中。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアを基本処方にして漢方薬を加えて、各種のがん疾患や難病・難症に対応している。「フローチャートコロナ後遺症漢方薬」はAmazonでベストセラー。

Q.「更年期障害」と言われると、得体の知れない体の不調が数年続く…というイメージなのですが、改めてどういうものか知りたいです。

A.まず最初にお伝えしたいのは「更年期障害は絶対に治る」ということです。誰もが通る道なので、気にしすぎないことが大切です。一般的には50歳の前後5歳の間といわれ、閉経に向けて女性ホルモンがゼロに近づくことで起こるさまざまな不調が更年期の症状にすべて含まれます。

早い人では30代後半から不調をきたす方もいます。ただ、ホルモンの変化で起きるのが更年期という意味では、そもそも月経に向けて毎月ホルモンの波はあるものです。その不調がPMSと呼ばれるもので、そこでホットフラッシュや動悸など更年期と同じような症状が現れているということもあります。

Q.個人差が大きいと聞きますが、どういった症状がありますか?

A.ホットフラッシュ、ほてり、めまい、頭痛、吐き気、生理痛、イライラなどの精神的症状など、あらゆる症状があります。この年代で明らかな疾患がないのに何か不調が起きれば更年期障害ということになるため、症状が多岐にわたるんです。更年期によって起きた症状は何年かするとなくなります。つまり、「あの不調は更年期のせいだったんだね」とあとから振り返って初めて分かるのです。

更年期の症状は、老眼になる、白髪が増えるといった人間の加齢による変化のひとつ。誰もが通るものであり、そのトンネルには必ず出口があることを知っておきましょう。

Q.更年期障害の対処法を知りたいです。

A.症状も対処法も人によりますが、基本的な対策は3つです。1つ目は生活習慣を整えること。睡眠、運動、食事などのいわゆる規則正しい生活を行うことです。

2つ目は漢方。薬局で相談するのでも、医師に処方してもらうのでもいいと思います。オンラインで相談できるサービスもあるので活用するのも良いでしょう。

3つ目はホルモン補充療法(HRP)。ホルモンが減るので補えば解決するとHRPを勧める医師もいますが、効いていないのに漫然と続けるのは良くないと私は考えます。副作用として静脈血栓症などを起こすのも心配です。これもやはり人それぞれなので、いろいろ試して、どれが自分に合うかを探してみてください。

Q.更年期の症状と似た疾患はありますか?

A.精神面の不調であればうつ病だったり、のぼせやホットフラッシュには褐色細胞腫などホルモンの病気の可能性もあるので、あまりに症状がひどかったら病院にかかりましょう。多くの場合はまずは婦人科に行けばよいと思いますが、病院や先生によって得手不得手もあるので、どこにかかったらいいか分からない場合は、医院に電話して聞いてみることです。電話口での対応が、要領を得ないか、スムーズに話が通るかで、その医院に同じような症状の患者さんが来ているかわかるので、参考にしてみてください。

症状によってはあらゆる科に行かされることもあるかもしれませんが、重大な疾患が原因でないかは各科でチェックしてくれるはず。疾患がないということは、更年期、つまり終わりが来るものとプラスに捉えてみれば、心も軽くなると思います。

Q.まずは相談できる病院を探すことからですね!

A.更年期の症状は多岐にわたり、どんな方法で緩和できるかも人によるため、医師や薬剤師であっても更年期の対処法はコレです!と言い切れる正解がありません。ご自身で調べてもいろいろな情報があふれ不安になってしまう、ということもあると思います。

さらに更年期は、仕事、家庭、子育てなどでも大きな出来事が起こる年代と重なるため、その不調がホルモンだけの影響とは言い切れないことも多いです。何科でもいいので、ちょっとした変化を相談ができるかかりつけ医を持っておくことも大切です。「更年期は治る」という思いで、ひとつずつ対処法を試して、頑張っていきましょう。

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  • 11/28 11:50
  • シティリビングWeb

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