「5話までは観て!」高橋李依が梅原裕一郎の“魔力がある声”にキュンキュン!アニメ『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』インタビュー

2022年10月から毎週土曜日、TOKYO MXほかにて放送中のTVアニメ『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』より、高橋李依さんと梅原裕一郎さんの撮り下ろしインタビューをお届けします。

角川ビーンズ文庫にて原作小説刊行中、シリーズ累計120万部突破の『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』(通称、悪ラス)は、婚約を破棄されたショックで前世の記憶を思い出したアイリーンが、自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生していることに気が付く。この先、彼女を待つのは雑な死に方をする破滅ルートのみ……その破滅フラグの起点であるラスボスの魔王・クロードを攻略して恋人にしてしまえば、フラグが回避できるかもしれない!と考え、幸せを掴み取るために奮闘する異世界ラブコメディです。

悪役令嬢で主人公のアイリーン・ローレン・ドートリシュ役の高橋李依さんと、ラスボスの魔王クロード・ジャンヌ・エルメイア役の梅原裕一郎さんに、本作の魅力や見どころ、聴きどころを伺いました!

――まず、原作や脚本を読んだ感想をお聞かせください。

高橋:すっごく面白くて、一番最初にコミカライズに触れて第1巻まで読み、あとは台本を読みながら同じタイミングで小説を追って行ったんですけど、第2巻からの展開も想像していなかったような展開で。でも終始キュンキュンしちゃうくらい、みんなが見たかったようなシチュエーションも詰まっているので、ずっとニヤニヤしながら読んでいました(笑)。

梅原:乙女ゲームによくある舞台設定から始まりますが、なにせアイリーンが普通の乙女ゲームで言うところの悪役令嬢という立場なので、もしメインヒロインが主役だったらこうはならないんだろうな、という展開がやはり面白いところですね。もちろん乙女ゲームをプレイされたことがない方でもすぐに入り込める作品だなというのは魅力の1つだと思いました。

――第1話の完成された映像をご覧になっていかがでしたか?

高橋:やっぱり動くとまたいいですね! アニメ化するにあたって、コミカライズと原作のどちらの絵になるんだろう?と思ったら、両方のいいとこ取りみたいな、どっちも詰め込んだようなキャラクターデザインになっていて。本当によく動くしデフォルメもされるし、そのデザインで動くことの正解を1つ確認してもらえるような映像になっていたんじゃないかなと思います。私もアニメのキャラデザで演じていても楽しかったし、アフレコのときも、アニメの画が完成していたので、すごくお芝居しやすかったです。

梅原:第1話はアフレコの段階からほぼ色が付いている状態で見させていただいていたので、画自体は見ていたのですが、やはり完成したものを観ると、乙女ゲームの世界ならではのきらびやかな雰囲気や色々な演出もありつつ、キャラクターデザインが結構男性も可愛らしい顔をしているので、どのキャラクターにも愛嬌が感じられるなと思いました。

あと、高橋さんはオープニング主題歌も歌われていたんですね(笑)?

高橋:そうなんですよ! 役のオーディションが先だったのですが。やっと触れてくれた!

梅原:アフレコ時にも入っていたんですけど全然気づかず申し訳ない(笑)。

高橋:誰も触れてくれないな……と思って、ずっとそわそわしてたんです(笑)。

梅原:高橋さんだと全く思わなくて。オープニング主題歌も不思議な歌というか、癖になる曲ですね。これは歌うの難しそうだなと思って聴いていたら、高橋さんが歌っていたことに完成版で初めて気づきました(笑)。

・TVアニメ『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』ノンクレジットOP映像|高橋李依「共感されなくてもいいじゃない」

https://youtu.be/xepGWLFUSG4

――オープニング主題歌はどのような歌なのでしょう?

高橋:声優のお仕事をやらせていただく中で、キャラクターソングなども歌うんですけど、今回のオープニング主題歌は高橋李依として歌わせていただいていて。なので、キャラソンとは違う向き合い方になったらいいな、と楽曲と向き合って生まれたのが“アイリーンを自分の中に飼う”みたいな感覚で歌わせてもらったらすごくしっくりきて。

梅原:なるほど。

高橋:彼女の走る速度感や行動力とか、そういった勢いのある感覚みたいなものを聴いてくれた人たちにも感じてもらって、みんなの中でもアイリーンが飼えるように、強くたくましく生きられるように、そんな風に歌った曲なので、歌の中でずっと喋っています、歌詞が多いです。

――高橋さん名義の楽曲ということで、キャラソンとはまた違うんですね。

高橋:そうですね、キャラソンとして歌うんだったらもうちょっと語尾をこうするな、みたいなところもあるんですけど、アイリーンの感覚を歌う、みたいなことに近いです。

――アフレコ時にスタッフさんから受けたディレクションはありますか?

高橋:全体的にこうしてとかではなく、シーンで「ここをもう少し可愛く」「ここは悪役っぽく」など、そういった振り幅をもっとやっていいよ!と広げていただいた第1話でした。彼女の持っている悪役令嬢気質みたいなものが垣間見える瞬間はハッキリとそれをやって、ギャグのところはちょっと面白く見えたらいいな、と振って。ときめくシーンがあったとしたら、そこではきちんと女の子として、みたいな振り幅を色々やっていいんだな、と思えました。

梅原:キャラクター性についてはそこまで目立ったディレクションはなかったですが、テクニカル的なところで、クロードがいわゆる口説くじゃないですけど、少しキュンキュンするセリフを言うシーンは本当にマイクの距離は近めでお願いします、といただきました。。なので、そこは吐息混じりとまではいかずとも、乙女ゲームの世界観というのを表現するというところで、距離感を近めに話しています。

――こういったキュンとさせるようなキャラクターを演じるときは、基本的にマイクへの距離感は近いものなのですか?

梅原:そうですね、割りと近いです。実際に物理的にキャラクターたちも近いところで喋っているセリフというのが決めのシーンであるので、そこは実際にマイクに近づいて行いますね。

――お互いの演技に影響を受けた部分はありますか?

高橋:基本、アイリーンが照れるところは全部影響を受けています(笑)。自分で「どう照れよう?」と考えずに、来たものを「うわっ!!!」と照れようと。クロード様がどうくるかな?と楽しみにしながらやらせていただきました(笑)。

――では、そこはリアルな「きゃあ!」というキュンとしたリアクションが反映されているのですね。

高橋:絶対にキュンキュンすると思っていたので、そこに関してはノープランで行こう、みたいにしていました。

梅原:責任重大でしたね(笑)。第1話だったと思いますが、一番最後のセリフでテストをやって本番をやって、もう1回録りましょう、となったときに、高橋さんが耳中に直前の僕の声を返してください、と仰っていたので、それを受けてのリアクションを生でされるところの責任感というか。僕の口説きセリフ次第でリアクションも変わってくるんだな、と「大丈夫かな?」と思いながら、緊張していました(笑)。

ただこの2人のキャラクターに関して言えば、お互いがお互いの言葉にキュンキュンするシーンがあって。どちらか一方が、ということでもないので、僕も高橋さんのお芝居を聴きながらクロードとしてそれを受けて照れるシーンもありますので、一方通行じゃないその関係性がすごく面白かったです。2人とも第1話の時点で恋愛に関して慣れていないというか、強気には出るんだけれど照れてしまう、みたいなところが面白かったですね。

――高橋さんがキュンとされたセリフで印象的なものは?

高橋:基本的に天気が良い瞬間のセリフはすごく好きですね。クロード様ってすごく機嫌が良かったり嬉しいことがあったりすると、天気が良くなったり、身の回りの花が咲いたりするんです。そんな中でも第1話の最後に流星群が降ってくるんですよ(笑)。あれはすごい可愛いな!って思いました。もちろんクロード様のセリフ自体も可愛いし、後ろで流星群が降ってきているのも可愛らしくて、すごく好きなシーンです。全話通してキュンとする場面は好きですし、聴きどころは毎回あると思います!

――乙女ゲームという世界観ですが、男性目線でも楽しめる作品だと思います。

梅原:どの目線で観るかにもよりますけど、基本的にはアイリーンという人物の魅力が第1話の時点からだいぶわかるように作られていて、どんどんキャラクターを巻き込んでいくんですけど、視聴者も一緒に巻き込まれていく感覚というか。アイリーンの持つ芯の強さと、負けん気みたいなところ、人間らしい素直な感情表現や、竹を割ったような性格など、そういうところに清々しさみたいなものも覚えつつ、でもクロードにグッと近寄られると、いわゆる乙女っぽい部分が出てしまうというギャップがものすごく魅力的なキャラクターです。また他にもそれぞれ魅力のある男性キャラも登場するので、きっと男性でも楽しめる作品だと思います。

――アイリーンを演じられて高橋さんが共感するところは?

高橋:私も行動したい派なんですよ。す普段、もこう動きたいけど動けない!みたなことって現実世界だとたくさんある中で、こうだったらいいのにな、みたいなことを彼女がやってくれるから、声にするのもすごく気持ちがよかったです。ずっと代弁させてもらっているのが本当に幸せだなって。アイリーンでいる時間が本当に楽しかったです。

――決断力がありますよね。

高橋:決断が早いですし、また行動が間違っていないというか。しっかりと結果に結びついていたりするので、こういう人になりたい!って憧れちゃいます。

――梅原さんから見て、高橋さんのアイリーンに似ていると感じた部分はありますか?

梅原:実はここまでしっかり共演させていただくのは初めてで。高橋さんは割りとアイリーンに似ている部分は多々あるんじゃないかと勝手に僕は感じているんですが。

高橋:光栄すぎます……!

梅原:芯の強さであったり、そういう部分ってちゃんと自分の中にないとお芝居で出せないんじゃないかなと思うので、それを高橋さん本人が持っているからこそアイリーンのお芝居がスッと入ってくるんだろうなとアフレコしながらも感じていました。とはいえ、アイリーンほど強すぎないというか、柔らかい雰囲気も持っている方なので、現場の空気を盛り上げてくださるなと思っています。

――高橋さんから見て、梅原さんのクロードと似ていると感じた部分は?

高橋:似ているというか、あまりにも声がクロード様なんですよ! 不思議な話をしてしまいますけど(笑)。

梅原:(笑)。

――でも、それはなんとなくわかります。

高橋:わかります!? あまりにもクロード様すぎて、梅原さんなのに声を聴くたびに「ああ~クロード様!」ってなっちゃう(笑)。すごい魔力がある声をしています!

梅原:ありがとうございます(笑)。

高橋:もちろんお芝居でクロード様にチューニングされているとは思うんですけど、クロード様が梅原さんを求めていたような、本当にハマり役ってこういうことなんだな!とあまりにも体感しているので、似ているところを語ることすら、もう失礼なのでは?くらい、本当に声が素晴らしくクロード様で(笑)。私は梅原さんご本人の性格はまだそこまでよく知らないんですけど、そういった謎が多い中でもクロード様のような優しいセリフ回しが出てくるということは、きっとすごく心優しい方なんだろうと一方的に想像しております。

梅原:それはわからないですね(笑)。

――お二人が気になる、注目してほしいキャラを教えてください。

高橋:キースとベルゼビュートが可愛いですね。ベルゼビュートがすごく可愛くて、また物語がどんどん進むに連れて、変化するんですけど変わらない軸みたいなところと、彼って実はこういう強みがあったんだな!みたいなところに気づける展開もあるので、彼らの忠誠心にご注目いただきたいなと思います。

梅原:カラスのアーモンドですね。序盤から出てきますし、杉田智和さんの声もパンチがあるんですよね。あとはこのあともいろんな魔物が出てきたりして、結構魔物の見せ場が終盤あったりするので。僕らもいろんな魔物の声をガヤでやったりしているので注目して欲しいです。

高橋:やりましたね、結構長くて(笑)。

梅原:結構長いし、リズムに合わせてやるところもあったり(笑)。そういう遊び心のあるシーンもたくさんあるので。

高橋:そういう楽しいシーンは出演キャストみんなで頑張っています(笑)!

――序盤のシナリオを拝見させていただいたのですが、すごく展開が早くて! 1話でここまでやるんだ!と内容がギュッと詰まっていて驚きました。作品としての展開や見どころを教えてください。

高橋:結構シナリオの流れが早いという心構えで観ていただきたいと思っているんですけど、今何をすべきなのか?とか、誰をどうしたらどうなるの?みたいなところがすごくわかりやすく描かれていると思うので、今何の時間だろう?と一瞬たりとも思わせない導入になっているんじゃないかなと思います。

梅原:そうですね、たぶん4話くらいまで観てアニメ終わるんじゃないか、と思うくらいのスピードで進んでいきます。序盤はクロードはまったく心を開いていなくて、クロードのどうしても壁を作ってしまう心を軽々突破していくアイリーンの姿というところに爽快感もありますし、蓋を開けてみればクロードもかなり素直な性格で恥ずかしがり屋な部分もあったり、恋愛に慣れていない部分があったり、魔王という立場的に強い存在ではあるけれども、実はそんなに人間的には完成しきっていない部分がどうしてもあって。そこの未熟さや若さみたいなものが後々出てくるんですよね。

立場的にちゃんとしていないといけない、というクロードの葛藤などをほぐしていくのがアイリーンという存在であって、そこのほぐされていく過程が面白いんじゃないかなと思います。

――では、楽しんでくださる方にメッセージをお願いします。

高橋:まずは4話まで観てください! 1話だけと言わず、まずは4話まで観ていただいてこの作品の持つエネルギーを受け取っていただけたら嬉しいなと思います。

梅原:男女、年齢問わず楽しめる作品ですし、高橋さんが仰っしゃているように4話まで観て、それでも好きなキャラクターが居なかったら、5話を観ていただければ絶対に好きなキャラクターが出てくると思いますのでで(笑)、ぜひよろしくお願いします。

高橋:確かに、5話までは観てほしいですね!

――スピーディーに進むアニメの展開を楽しみにしています! ありがとうございました!

[撮影:曽我美芽]

TVアニメ『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』第4話は本日10月22日22時30分~TOKYO MXほかにて順次放送、配信されます。

・TVアニメ『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』第1話本編映像|2022年10月からTOKYO MXほかにて放送中!

https://youtu.be/c2D5EZ_ZaaA

※Otajoとガジェット通信は姉妹サイトです。

TVアニメ『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』作品情報

【イントロダクション】

「君との婚約は破棄させてもらう」

きらびやかな夜会で突然放たれた婚約破棄の言葉。アイリーン・ローレン・ドートリシュはそのショックで前世の記憶を取り戻し、現状を把握した。ここは、前世でハマった乙女ゲーム『聖と魔と乙女のレガリア』の中。自分はゲームのヒロインの恋路を邪魔する、悪役令嬢・アイリーンであることを!

前世の記憶だと、アイリーンのこの先は雑な死に方をする破滅ルートだけ。破滅フラグの起点であるラスボスの魔王・クロードを攻略して恋人にしてしまえば、フラグが回避できるかもしれない!

そう考えたアイリーンは、美しき魔王に宣言する。

「結婚していただきたいの!」

一発逆転、幸せを掴み取るためのアイリーンの旅が始まる――。

【放送情報】

2022 年 10 月 1 日(土)から毎週土曜日、TOKYO MX ほかにて放送中

■各局放送情報

TOKYO MX:10 月 1 日(土)から毎週土曜日 22 時 30 分〜

MBS:10 月 1 日(土)から毎週土曜日 26 時 38 分~

WOWOW:10 月 5 日(水)から毎週水曜日 24 時 00 分~

AT-X:10 月 6 日(木)から毎週木曜日 23 時 30 分~

※リピート放送:毎週月曜日 11 時 30 分〜、毎週水曜日 17 時 30 分〜※

BS-TBS:10 月 7 日(金)から毎週金曜日 26 時 30 分~

【配信情報】

ABEMA:9 月 24 日(土)から毎週土曜日 23 時 00 分〜地上波 1 週間先行・単独最速配信

Amazon Prime Video、dアニメストアほか各サービスにて 10 月 1 日(土)23 時 00 分~順次配信開始

▼詳しい配信情報はこちら

https://akulas-pr.com/onair/

【キャスト情報】

アイリーン・ローレン・ドートリシュ:高橋李依

クロード・ジャンヌ・エルメイア:梅原裕一郎

キース・エイグリッド:福山 潤

ベルゼビュート:小野友樹

セドリック・ジャンヌ・エルメイア:増田俊樹

リリア・レインワーズ:花澤香菜

アイザック・ロンバール:内田雄馬

ジャスパー・バリエ:安元洋貴

ドニ:吉永拓斗

リュック:神尾晋一郎

クォーツ:宮崎 遊

アーモンド:杉田智和

【スタッフ情報】

原作:永瀬さらさ(KADOKAWA『悪役令嬢なので

ラスボスを飼ってみました』角川ビーンズ文庫)

原作イラスト:紫 真依

監督:羽原久美子

シリーズ構成・脚本:猪原健太

キャラクターデザイン:牧内ももこ/小島えり/大場優子

音楽:田渕夏海/中村巴奈重/櫻井美希/青木沙也果/

佐久間 奏

アニメーション制作:MAHO FILM

【主題歌情報】

オープニング主題歌:高橋李依「共感されなくてもいいじゃない」

エンディング主題歌:ACCAMER「ノミック」

【Web 情報】

公式 HP:https://akulas-pr.com

公式 Twitter:https://twitter.com/akulas_pr

(C)永瀬さらさ・紫真依/KADOKAWA/悪ラス製作委員会 2022

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2022/10/22 19:30

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