アンジェリーナ・ジョリー、ブラッド・ピットによる2016年のDV被害を裁判所に提出 「子供にも危害を加えた」と主張

アンジェリーナ・ジョリーが現地時間4日、ブラッド・ピットと共同所有したフランスのブドウ園の売却をめぐる法的争いに関する書類を、ロサンゼルスの裁判所に提出した。

アンジェリーナはブラッドと2008年に南フランスのブドウ園の支配権を共同購入したが、2016年に離婚を申請。2021年にはアンジェリーナ自身が所有する株式をロシアの億万長者に売却した。

これを受けブラッドが今年2月、アンジェリーナが株式を無断で売却したとして取引の取り消しと損害賠償を求める訴訟を起こしたのだ。しかし7月の裁判ではアンジェリーナ側が勝訴し、ブラッドの会社「Mondo Bongo」と彼のビジネスマネージャーから書類を召喚できることになった。

その翌月の8月には、過去にアンジェリーナがFBI当局と行ったインタビューの捜査記録の内容が複数のメディアに流出したのである。未公開の文書は、2016年にブラッドが自家用機の中で暴言を吐き、アンジェリーナに身体的暴力を加えたという証言を記録したものだった。

当時の報道によると、アンジェリーナは今年4月に情報公開法の要求を提出した後、“Jane Doe”という匿名でFBIの文書の公開を要求していたという。

そして今回、アンジェリーナはブドウ園の売却をめぐる法的書類の一部として、過去に受けたブラッドからのDV被害を訴えたのである。

アンジェリーナの弁護団によると、ブラッドはアンジェリーナに対し、自身が行った身体的・精神的虐待について「法廷以外で口外しない」という秘密保持契約書に署名するように求めたという。これにより、アンジェリーナがブドウ園の持ち株をブラッドに売却する交渉が決裂したと主張している。

『New York Times』によると、アンジェリーナが4日に提出した訴状には、2016年9月にフランスからカリフォルニア州に向かう自家用機の中でブラッドが家族にDVを加えた時の詳細が記されているという。

この時、飛行機にはアンジェリーナとブラッド、6人の子供達(当時8歳から15歳まで)が同乗していたが、フライト開始後まもなくブラッドはアンジェリーナを機内の後方にあるトイレに引きずり込んだ。そしてアンジェリーナの頭を掴んで揺さぶったり、肩を掴んで振り回したあげく、トイレの壁に押し付けたという。

ブラッドはトイレの天井を何度も殴った後、アンジェリーナに出て行くよう伝えた。そしてこの後ブラッドは、介入しようとした1人の子供に突進していったそうだ。

アンジェリーナは子供を守ろうとして背後からブラッドを掴んだが、彼女の手を放そうとしたブラッドが後ろ向きに身を投げたため、アンジェリーナは背中と肘を負傷したとも主張している。

訴状によると、ブラッドは1人の子供の首を絞めたうえ、もう1人の子供の顔を殴ったという。飛行中には後部座席から定期的に出てきて家族に怒鳴るなどし、アンジェリーナと子供達にビールや赤ワインをかけたそうだ。

アンジェリーナはこのフライトの数日後にブラッドとの離婚を申請した。またDV疑惑は当時、FBIが調査したものの「ブラッドには刑事責任がない」と結論付けていた。

(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

2022/10/6 14:11

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