日本政府は１０月４日、北朝鮮からミサイルが発射された模様だと全国瞬時警報システム（Ｊアラート）で速報した。

「Ｊアラート（全国瞬時警報システム）」によると、ミサイルは午前７時２９分頃に太平洋へ通過。日本の排他的経済水域（ＥＥＺ）外に落下したものと推定されると明かした。

　ミサイルの影響で東北新幹線は新青森と盛岡の間を一時運休。テレビ各局も特別編成で対応した。ＮＨＫ総合は連続テレビ小説『舞いあがれ！』の放送を延期。テレビ東京も『韓流プレミアム』の放送時間を遅らせて、緊急特番を放送。北朝鮮政治の専門家・小此木政夫氏の緊急解説を交えて、この日の朝の様子を伝えた。

　朝のバラエティ番組『ラヴィット！』（ＴＢＳ系）も、３５分遅れでスタート。ＭＣの麒麟・川島明（４３）は「予定を変更して３５分からですが、『ラヴィット！』は『ラヴィット！』らしく頑張りたい」と挨拶し、出演者も拍手で盛り上げた。

　オープニングトークでは、この日が『笑っていいとも！』（フジテレビ系）がスタートした日であることから「おすすめのウキウキするもの」を出演者が紹介。

　川島は「テレフォンショッキング」が楽しみだったことから、友達への生電話を敢行。「ガチの友達なんで。知名度とか気にしてない」とし、芸人の守谷日和（４１）に生電話。番組終了までにスタジオに来るように伝えると守谷も「いいとも！」と応じ、スタジオに駆けつけて番組を盛り上げた。

※画像は守谷日和の公式ツイッター『@moriyabiyori』より

　視聴者からは「ミサイル怖いけどラヴィットのおかげで気持ち切り替えて笑うことが出来た」「ありがとうございます　ラヴィットがオアシスになってます。心が沈んでいたので皆さんの笑顔に救われました」「どこもかしこもミサイル関連の中、ラヴィットやってて佐久間くんの笑顔に癒されちゃったな」などなど、各局がミサイルのニュースを取り上げる中、『ラヴィット！』やレギュラーのＳｎｏｗ Ｍａｎ・佐久間大介（３０）の笑顔に救われたというコメントが多数寄せられた。

■『ラヴィット！』はニュースに疲弊した視聴者の“オアシス”に

　制作会社関係者は話す。

「松山英樹選手（３０）が『マスターズゴルフ２０２１』で劇的な優勝を果たした際も、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さん（享年６１）が亡くなったときにも『ラヴィット！』は通常運転でした。番組も川島さんも“ニュースをいっさい扱わない”という姿勢を貫いていて、それが殺伐としたニュースに疲れて、癒しや笑いを求めている視聴者から支持されているんです。

『ラヴィット！』は徹底的に笑いに徹し、“早朝のハードコア大喜利番組”という独自のポジションを確立。この日の番組では『笑っていいとも！』の話題を取り上げましたが、その『ラヴィット！』が今や“令和の笑っていいとも！”という番組になっていますよね」

『ラヴィット！』を受け、ツイッターでは『笑っていいとも！』がトレンド入りするなど、番組の影響力はやはり日に日に高まっていることがうかがえる。

「他局が朝ドラや情報番組を放送する中、早朝のバラエティ番組という唯一無二の内容で、『ラヴィット！』は“役得的”でもありますが成功していますよね。もちろん他局は情報・報道機関として国民の必要となる情報を報じるという役割を担っているということで、今回も北朝鮮のミサイル発射のニュースを伝えたわけですよね。

　ただ、やはり暗いニュースや怖いニュースばかりを見続けると、疲弊してしまいますからね。そういった人にとって『ラヴィット！』は“オアシス”になっているんです。２０～３４歳の若い女性の個人視聴率では、同時間帯でコア視聴率トップの『スッキリ』（日本テレビ系）を超える日も増えてきています」（前同）

■『ラヴィット！』が女性個人視聴率で『スッキリ』を凌駕する日も

　同時間帯の世帯視聴率では『羽鳥慎一モーニングショー』（テレビ朝日系）が１０％前後と１位を独走。『スッキリ』と『めざまし８』（フジテレビ系）が２位争いを繰り広げている。

　しかし、テレビ各局が重視する１３～４９歳のコア視聴率で見てみると『スッキリ』が１位で『ラヴィット！』がそれに迫っているのだ。

『スッキリ』はスタートから１７年目を迎え、マンネリ化も指摘されている。また、アイヌ民族への差別表現問題など、トラブルも少なくない。

「極楽とんぼの加藤浩次さん（５３）が“ＭＣをクビになるのではないか”ともたびたび報じらています。そんな、勢いが落ちつつある『スッキリ』を『ラヴィット！』が打倒する日も、いよいよそう遠くはないのかもしれません」（前出の制作会社関係者）

　昼の定番だった『笑っていいとも！』のように、『ラヴィット！』が朝の看板番組になる日は近い!?