狭い庭でも小型芝刈り機が大活躍! 見た目が近未来な「STIHL RMA235」で手軽に綺麗な芝を保とう

【木村ヒデノリのTech Magic #135】 頻繁には使わないが、あると便利なのが芝刈り機だ。手軽に使えて手入れも楽なものを選べばモチベーションが上がり、庭を綺麗に保つことができる。芝刈り機にどんな種類があって、なぜSTIHLが優れているのか、実際に使ってみた見地からお伝えする。すでに庭を持っている人も、これから持つことになる人も参考にしてほしい。

●あると綺麗を保てる芝刈り機

 「うちの庭はそんなに広くないから芝刈り機を買うまでもない」と思っている方はちょっと待ってほしい。実は小さな庭でも芝刈り機を導入するメリットがある。それは頻繁に手入れを行うようになることだ。

 少しだからと手や小さい電動工具で手入れをしているとついつい面倒になって雑草が伸びがちになってしまう。そんな時にRMA235くらいの大きさの電動芝刈り機がちょうど良いのだ。

 もちろん畳4畳分くらいの大きさなら少し大きすぎるかもしれない。そういうケースではMakitaの縦型タイプ(MLM160DRF)などさらに小型のもの(刈り幅16cm)を選ぶと良い。ただ価格はこれでも3万2844円(バッテリー・充電器付き)とそこそこするので、面積や置き場所が問題ないならRMA235も十分検討の余地があるだろう。

 感覚は人それぞれだが、10平方メートル未満は手動や小さめの電動、それ以上ならRMA235のようなカートタイプを選ぶ方が良さそうだ。なお、ケーブルタイプの電動芝刈り機は取り回しや保守がかなり面倒になるので選択肢から外したい。

●リール式とロータリー式どちらが良いのか

 これも意見が分かれるところだが、筆者としては「機種による」という結論に達した。リール式のメリットは仕上がりが綺麗だったり、切れ味が良かったり、という部分だが、メンテナンスを怠るとすぐに性能が落ちてしまうデメリットもある。

 一方、ロータリー式はメンテナンスがしやすく多少伸びていても刈り揃えることができる反面、刈口が粗く場合によっては変色してしまうことがある。ただデメリットを考慮しても自宅の庭は手入れを怠って草が伸びてしまっていることも多いので、ロータリー式の方が向いているとも言える。

 結局「自宅の庭をわりとズボラでも綺麗に保てる」という基準で考えたとき、軍配が上がるのがRMA235だ。Flow-Optimized Bladeという独自の方式を採用したこのモデルは、空気の流れで芝を立てて切ってくれる上に刃も他より鋭いので仕上がりが良い。

 切れ味ではリール式に劣るかもしれないが、集塵性が高くメンテナンスも楽なので簡単に継続できるという意味で非常に優れているだろう。

 集塵性の高さは国産の競合製品にはないメリットでこのあたりはさすが老舗だけあると感心してしまう。風の流れの変化でボックスがいっぱいになったのが分かるインジケーターも実用的だ。

●実用性がよく考えられているのがSTIHL製品の魅力

 草を刈ることは他社製品でもできるが、使っていて痒いところに手が届く仕様なのがSTIHL製品の魅力だ。ホームセンターなどに置いていないので認知度は低いが、今のところどれを使っても抜群に使い勝手が良いのでぜひ一度試してほしい。

 芝が短いと自動的に回転数が落ちるECOモードなども国産製品にはない実用的な機能だ。そこまでパワーの要らない箇所では消費電力が落ちるので、その分、長く使うことができる。実用を軸に考えないと出てこない発想だ。本来推奨されない過酷な状況下でも実験してみたが、30分以上余裕で作業でき、かなりの面積が綺麗になった。

 同系列のバッテリーで動く製品群も秀逸で、大きな庭の家なら全て揃えるとかなり手入れが楽になるのではないだろうか。

 国産製品ではバッテリーを2個使うなどしなければならないが、RMA235が採用しているAKシリーズは1本で30分以上使えて、重さも気にならない。

 筆者は一つ上のAPシリーズも使っているが、やはり日常使いには少し重い。AKシリーズはバッテリー持ちと重量のバランスの取れた非常に優秀な家庭機と言っていいだろう。

 これまで芝刈り機は手入れが面倒だと思い込んでいたが、RMA235はシンプルな構造で汚れづらいし、メンテも楽だ。パーツ数が少なく、ハウジングに高品質な樹脂素材を使っている点も実用を考え抜いている。

 一見どれも変わらないように見える芝刈り機だが、STIHL製品は国産の競合製品よりも優れている点が多い。販売店でないと手に入らないのが少々面倒だが、価格も安く、使えば満足できること間違いないので探してみてほしい。筆者は今のところどの製品を使っても他社製品より満足できている。(ROSETTA・木村ヒデノリ)

木村ヒデノリ

ROSETTA株式会社CEO/Tech Director、スマートホームブランドbentoを展開。

普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。

https://www.youtube.com/rekimuras

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2022/10/3 13:00

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