アンパンマンの登場キャラ数が世界一すぎる ポケモンより多い2000キャラ以上が登場

10月3日は「アンパンマンの日」。1988年10月3日に日テレ系列で、アニメ『それいけ!アンパンマン』がはじめて放送されたことが由来だ。1973年に誕生したアンパンマンは、テレビアニメも既に30年超えの長寿番組だ。そんな番組の各話タイトルは「○○と○○」が基本。前者後者とも話のメインになるキャラクターの名前が入る。毎回このパターンで30年以上。放送は2話構成。とすると、いったい、どのくらいのキャラ数が登場しているんだ?

ギネス登録後もキャラは増え続け……

アンパンマンの登場キャラ数は、すでにギネス世界記録認定済。「単独のアニメーション・シリーズでのキャラクター数」で世界一とされた。認められたのは1988年の放送開始から、2009年3月27日までの放送分および劇場版映画のキャラクターで、この時点で1768体だった。その後もテレビ・劇場版が続行しているので、その記録は日々更新されているはずだ。

ちなみに、2018年に出版された『アンパンマン大図鑑プラス 公式キャラクターブック』では、2300以上のキャラクターが収録されている。5年後の今はさらに増えているだろう。ちなみに、あの「ポケモン」ですらも2022年時点で登場しているのは900種程度。アンパンマンのキャラ数は、とんでもないのがわかるだろう。

さて、原作者のやなせたかし氏は2013年10月に死去している。やなせ氏が直接関与したアニメは、2014年7月に公開された劇場版『それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い』が最後となった。

それでも新キャラクターが登場し続けるのは、周囲の人たちが原作者の思いを受け継いでいるからだ。映画公開を前に開催された会「ありがとう!やなせたかし先生 95歳おめでとう!」の席上でも、「やなせイズムの継承」が語られていたという。

来年以降も、映画、アニメとも継続していく方針も示された。原作を出版するフレーベル館の関係者は「やなせイズムを継承していく」と明言した。(『デイリースポーツ』2014年2月7日付)

つまり『サザエさん』や『ドラえもん』と同じく、原作の世界観を受け継いだ人たちの手によって『それいけ!アンパンマン』のアニメ制作が続けられているのである。

既に原作は使い尽くしているので、新たなオリジナル・エピソードを作り出すしかないのも、『サザエさん』『ドラえもん』と同じだ。中でもアンパンマンは低年齢向けアニメのため、物語の基本的な流れがバイキンマンが悪事を働く→退治と極めて単純になっている。そのため、物語に新鮮味を出すには「新キャラ」が欠かせなくなっているのだろう。

それにしても、2000を超えるキャラがいるのに「この新キャラは失敗だな」という回がまずないのが『それいけ!アンパンマン』の優れた点だ。アニメ制作陣に、しっかりとやなせイズムが浸透している証拠だ。

2022/10/3 6:00

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