勤続12年目なのに手取り12万3000円「頑張っても最低賃金プラス30円。正直、足りないです」と30代女性

秋田県在住の女性(30代後半/既婚/子ども3人)は、自動車関係の電子部品を作る会社でパート勤務をしている。勤続12年目だが手取り12万3000円ほどで、女性は、

「県の取り決めで最低賃金が改訂されると、そのタイミングで時給が上がるか、据え置きかの判断をされます」

「正直、足りないです」

と嘆く。そのうえ、これだけ薄給にもかかわらず業務内容はかなりハードだ。(文:福岡ちはや)

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「毎月何かの支払いを遅らせて食費にまわす状態です」

女性の勤務は「月曜から金曜まで8~17時。基本的には残業なし」。従業員数20人弱の会社だが正社員が1人しかおらず、女性は部門リーダーを任されている。

「部門全員の仕事の指示・納期調整・部材確認・作成・内職手配と対応。間に合わないときは、帰宅後も次の日の動きの計画などを立てています。そこまで頑張っていても、時給は最低賃金プラス30円くらい」

割に合わない状況のなか、会社を辞めることなく12年間も頑張ってきたのは「仕事の内容はキライではないから」だという。しかし、やりがいだけで食べていくことはできない。女性は、

「子どもたちも高校・大学受験が間近になる今、旦那の給料と合わせても手取りが35万円弱。貯金なんてまったくできないし、毎月何かの支払いを遅らせて食費にまわす状態です。毎月がいっぱいいっぱいなのに、先の将来を考えることすらできない状態にものすごく不安を感じています」

と切実に訴えた。おそらく、女性と同じような状況の従業員はほかにもいるだろう。部門リーダー職の従業員を正社員登用するなど、会社側には待遇を見直してもらいたいものだ。

2022/10/3 6:00

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